ジェシー・マリオン・キングとは? わかりやすく解説

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ジェシー・マリオン・キング

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/05/17 02:40 UTC 版)

ジェシー・マリオン・キング
Jessie Marion King
若いころのキング
生誕 (1875-03-20) 1875年3月20日
イギリス、ベアーズデン(Bearsden)
死没 1949年8月3日(1949-08-03)(74歳没)
イギリス、Kirkcudbright
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ジェシー・マリオン・キング(Jessie Marion King、1875年3月20日 - 1949年8月3日)はスコットランド生まれのイラストレータ、工芸家である。児童向け書籍の挿絵や本の装丁[1]、宝飾やテキスタイルのデザイン(イギリスにおけるバティックのパイオニアとされる[2]。)、陶器の上絵なども描いた。「グラスゴー・ガールズ」と呼ばれた芸術家の1人である[3]

略歴

イースト・ダンバートンシャーのベアーズデン(Bearsden)で牧師の娘に生まれた[4]グラスゴーの学校(Queen Margaret College)で絵の教師になる教育を受けた後、1892年にグラスゴー美術学校に入学し、学生時代に数々の賞を受賞した。1899年に母校ので書籍装丁やデザインの講師になった。

初期には主にイラストレーターとして働いたが、本の執筆者や宝飾品のデザイナーとしても働いた[3] 。1899年から1902年の間にベルリンのグローバス出版社から出版された書籍に、アール・ヌーヴォーのスタイルで表紙デザインの仕事を した。1907年から1924年の間には、エディンバラの出版社が出版した20冊以上の本の挿絵を描き、生涯で100冊以上の本や出版物のイラスト制作や執筆、装飾、表紙のデザインをした[5][6]

1902年にドイツとイタリアを旅し、ボッティチェリの作品の影響を受けた。1902年に書籍の表紙デザインがトリノ国際現代装飾美術展で金メダルを受賞した。1903年にグラスゴー芸術家協会の理事となり、1905年にはグラスゴー婦人芸術家協会(Glasgow Society of Lady Artists)の会員となった。1905年にロンドンの画廊、1907年にグラスゴーの画廊で展覧会を開いた。

1907年に、画家、版画家のアーネスト・アーチボルド・テイラー(Ernest Archibald Taylor: 1874-1951)と結婚し、夫と1907年にグレーター・マンチェスターサルフォードに移った。1910年に夫妻はパリに移り、夫はカナダ人画家のアーネスト・パーシヴァル・チューダー=ハート(Ernest Percyval Tudor-Hart: 1873-1954)が運営する美術学校の教授になった。1911年に夫妻で美術学校を開いた。1915年にスコットランド、ダンフリーズ・アンド・ガロウェイのKirkcudbrightに戻った。

陶器の絵付けをし、「バティック(ろうけつ染め布地)」の作品も制作した。1924年にバティックに描かれた小冊子「How Cinderella Was Able to Go to the Ball」という作品を出版した[7]。1949年に心臓発作でKirkcudbrightの自宅で亡くなった。

作品

脚注

  1. ^ Taylor, John Russell (2004年12月1日). “Real Page Turners”. Times (United Kingdom). http://search.ebscohost.com/login.aspx?direct=true&db=nfh&AN=7EH1151924863&site=ehost-live 2015年2月24日閲覧。 
  2. ^ “Scots Women Artists”. Aberdeen Press and Journal. (1927年10月24日). https://www.britishnewspaperarchive.co.uk/viewer/bl/0000577/19271024/024/0003 2023年1月19日閲覧。 
  3. ^ a b Burkhauser, Jude (1993). “Jessie M. King (1875–1949)”. Glasgow Girls: Women in Art and Design 1880-1920. Edinburgh: Canongate Press, Plc. pp. 132–139. ISBN 0963698508 
  4. ^ Marsh, Jan (2004). "King [married name Taylor], Jessie Marion (1875–1949), illustrator and designer". Oxford Dictionary of National Biography (英語) (online ed.). Oxford University Press. doi:10.1093/ref:odnb/38944. 2020年2月14日閲覧 (要購読、またはイギリス公立図書館への会員加入。)
  5. ^ Jessie M. King: Scottish Book Illustrator : Textualities”. 2020年2月14日閲覧。
  6. ^ King, Jessie M. | Robbins Library Digital Projects”. d.lib.rochester.edu. 2020年2月14日閲覧。
  7. ^ "Contents of How Cinderella Was Able To Go to The Ball." | Robbins Library Digital Projects”. d.lib.rochester.edu. 2020年2月14日閲覧。

参考文献




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