シトラスレッド2
シトラスレッド2
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/13 01:15 UTC 版)
シトラスレッド2 | |
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1-(2,5-Dimethoxy-phenylazo)-naphthalen-2-ol |
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別称
Citrus Red No. 2, C.I. Solvent Red 80, C.I. 12156, E121
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識別情報 | |
3D model (JSmol)
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ChemSpider | |
ECHA InfoCard | 100.026.162 |
E番号 | E121 (着色料) |
KEGG | |
PubChem CID
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CompTox Dashboard (EPA)
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特性 | |
化学式 | C18H16N2O3 |
モル質量 | 308.33 g mol−1 |
外観 | Orange to yellow solid or a dark red powder |
融点 | 156 °C, 429 K, 313 °F |
水への溶解度 | Insoluble |
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。 |
シトラスレッド2(Citrus Red 2)は、合成染料である。着色料として、オレンジの皮を染めるために、アメリカ食品医薬品局によって1956年から承認されている[1][2][3]。シトラスレッド2は、国際がん研究機関によるIARC発がん性リスク一覧で、「ヒトに対する発がん性が疑われる」グループ2Bに分類されている[4]。
性質
シトラスレッド2は、橙色から黄色の固体または暗い赤色の粉末で、融点は156℃である。水には溶けないが、多くの有機溶媒には溶ける。
利用
シトラスレッド2は、寒い気候に晒されず、表皮に特徴的な橙色の現れていない、早熟な果実の染色に用いられる[5]。
2025年4月22日、アメリカ食品医薬品局はシトラスレッド2について着色料としての承認取消手続きを開始した[6]。
出典
- ^ Anonymous. 1988. Florida Citrus Fruit Laws. Florida Statutes. 601.
- ^ “Code of Federal Regulations: Title 21, Section 74.302”. U.S. Food and Drug Administration. 2014年5月20日閲覧。
- ^ Hall, David J (1989). “Peel Disorders of Florida Citrus as Related to Growing Area and Color-add formulations”. Proc. Fla. State Hort. Soc. 102: 243–246.
- ^ Agents Classified by the IARC Monographs, International Agency for Research on Cancer
- ^ “When an Orange Isn't Orange: Food Dyes in Fruit”. 2014年12月29日閲覧。
- ^ “米国における食品用着色料の規制・承認の動き(米国)”. 農畜産業振興機構 (2025年5月16日). 2025年7月12日閲覧。
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