サーティ・セカンズ・オーヴァー・ウィンターランド
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/06/02 04:11 UTC 版)
『サーティ・セカンズ・オーヴァー・ウィンターランド』 | ||||
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ジェファーソン・エアプレイン の ライブ・アルバム | ||||
リリース | ||||
録音 | ||||
時間 | ||||
レーベル | グラント RCAレコード | |||
プロデュース | ジェファーソン・エアプレイン | |||
専門評論家によるレビュー | ||||
AllMusic Rating ![]() |
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ジェファーソン・エアプレイン アルバム 年表 | ||||
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『サーティ・セカンズ・オーヴァー・ウィンターランド』(Thirty Seconds Over Winterland) は、アメリカ合衆国のロック・バンドのジェファーソン・エアプレインが1973年に発表したライブ・アルバムである[1]。通算9作目のアルバムに相当する[注釈 1]。
本作の発表をもって、1966年に始まったジェファーソン・エアプレインの歴史はひとまず幕を閉じた[注釈 2]。
解説
経緯
ジェファーソン・エアプレインは1972年4月にジョーイ・コヴィントンに替えて元タートルズのジョン・バーベイタをドラマーに迎え、7月に前作『ロング・ジョン・シルヴァー』を発表した。そして8月から9月にかけて国内ツアーを行ない、その途中にクイックシルヴァー・メッセンジャー・サーヴィスのデヴィッド・フライバーグをヴォーカリストに迎えた。
ツアー終了後、ヨーマ・カウコネンとジャック・キャサディは、1969年からジェファーソン・エアプレインの活動と並行して行なってきたホット・ツナの活動に専念することを発表した。二人の離脱でジェファーソン・エアプレインが活動不能状態に陥った中で、本作は1973年4月に発表された。
内容
本作には活動停止直前のツアーから、8月24日と25日のシカゴ公演と9月21日と22日のサンフランシスコ公演[注釈 3]の模様が収録された。
収録曲7曲の内訳は以下の通り。
- アルバム『創造の極致』(1968年)から1曲[注釈 4]
- アルバム『バーク』(1971年)から2曲[注釈 5]
- アルバム『ロング・ジョン・シルヴァー』(1972年)から3曲[注釈 6]
- シングル(1970年)[2]のB面収録曲が1曲[注釈 7]
収録曲
オリジナルLP
CD
# | タイトル | 作詞・作曲 | 録音年月日・場所 | 時間 |
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1. | 「ソーサーズ Have You Seen the Saucers?」 | Paul Kantner | 1972年9月21日、ウィンターランド・アリーナ | |
2. | 「とても良い気分 Feel So Good」 | Jorma Kaukonen | 1972年9月22日、ウィンターランド・アリーナ | |
3. | 「創造の極致 Crown of Creation」 | Kantner | 1972年8月25日、シカゴ・オーディトリウム | |
4. | 「大地が再び動く時 When the Earth Moves Again」 | Kantner | 1972年8月25日、シカゴ・オーディトリウム | |
5. | 「ミルク・トレイン Milk Train」 | Grace Slick, Papa John Creach, Roger Spotts | 1972年8月25日、シカゴ・オーディトリウム | |
6. | 「トライアル・バイ・ファイアー Trial by Fire」 | Kaukonen | 1972年8月24日、シカゴ・オーディトリウム | |
7. | 「トワイライト・ダブル・リーダー Twilight Double Leader」 | Kantner | 1972年9月21日、ウィンターランド・アリーナ | |
合計時間:
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# | タイトル | 作詞・作曲 | 録音年月日・場所 | 時間 |
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8. | 「木の舟 Wooden Ships」 | Kantner, David Crosby, Stephen Stills | ||
9. | 「ロング・ジョン・シルヴァー Long John Silver」 | Slick, Jack Casady | ||
10. | 「カム・バック・ベイビー Come Back Baby」 | |||
11. | 「法の番人 Law Man」 | Slick | ||
12. | 「ダイアナ / ボランティアーズ Diana / Volunteers」 | Kantner, Slick / Marty Balin, Kantner | ||
合計時間:
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参加ミュージシャン
- ジャック・キャサディ Jack Casady – ベース
- ポール・カントナー Paul Kantner – ヴォーカル、ギター
- ヨーマ・カウコネン Jorma Kaukonen – ヴォーカル、リード・ギター
- グレイス・スリック Grace Slick – ヴォーカル
- パパ・ジョン・クリーチ Papa John Creach – ヴァイオリン
- ジョン・バーベイタ John Barbata – ドラムス
- デヴィッド・フライバーグ David Freiberg – ヴォーカル
脚注
注釈
- ^ ライブ・アルバムとしては『フィルモアのジェファーソン・エアプレイン』(1969年)に続く2作目である。
- ^ 1989年にマーティ・バリン、ポール・カントナー、グレイス・スリック、ヨーマ・カウコネン、ジャック・キャサディによって再結成された。
- ^ 2007年、22日の公演のほぼ全てを収録したアルバム"Last Flight"が発表された。
- ^ 「創造の極致」。
- ^ 「とても良い気分」と「大地が再び動く時」。
- ^ 「ミルク・トレイン」、「トライアル・バイ・ファイアー」、「トワイライト・ダブル・リーダー」。
- ^ 「ソーサーズ」。後に編集アルバム『アーリー・フライト』(1974年)に収録された。
出典
- ^ Tamarkin (2024), p. 262.
- ^ “Discogs”. 2025年2月22日閲覧。
引用文献
- Tamarkin, Jeff (2024). Got a Revolution!: The Turbulent Flight of Jefferson Airplane. Atria Books. ASIN B00AK80EKI
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