ゲンペイクサギとは? わかりやすく解説

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源平臭木

読み方:ゲンペイクサギ(genpeikusagi)

クマツズラ科の常緑つる性低木

学名 Clerodendron thomsoniae


ゲンペイクサギ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/09/15 09:22 UTC 版)

ゲンペイクサギ
ゲンペイクサギの花
分類
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 angiosperms
階級なし : 真正双子葉類 eudicots
: シソ目 Lamiales
: シソ科 Lamiaceae
亜科 : キランソウ亜科 Ajugoideae
: クサギ属 Clerodendrum
: ゲンペイクサギ C. thomsoniae
学名
Clerodendrum thomsoniae Balfour
英名
Harlequin glory bower [1]
図版

ゲンペイクサギ Clerodendrum thomsoniaeシソ科の蔓性低木。花が美しいために栽培される。萼が白で花冠が赤いことからこの名がある。

特徴

常緑蔓性低木で、高さは4mまでになる[2][3]。葉は対生して長卵形で先は尖り、縁には鋸歯はない。葉の表面では主脈が窪んでいる。

若枝は断面が四角で短い毛に覆われる。葉は対生で卵形から長卵形、先端は細く突き出して尖り、基部は丸い。葉身の大きさは長さ12cm。幅6cmほど。縁は滑らかで無毛[4]

初夏に枝先に円錐花序を出す。萼は白くて鐘状をなし、大きく5つに裂けるが先端は互いに寄り合って閉じる。花冠は濃赤色、花筒は萼から伸び出して長さ2cmほど、その先端で5裂して大きく開く。その径は1.8cm[4]。雄蘂は4本あり、花柱と共に花冠から伸び出している。


学名の種小名は19世紀半ばにナイジェリアで伝導に従事した W. C. Thomson の婦人にちなむ[4]。和名は花冠の赤と萼の白がひどく目立つ対称をなす事により、源平クサギと名付けられた。別名にゲンペイカズラもある。

分布

西アフリカが原産。

利用

観賞用に栽培される。よく普及しており、「植物園の温室ではどこでも[4]」見られるとも。蔓植物なので支柱に誘導して育てるとよく開花するが、小株でも開花するので鉢植えでも楽しめる。日本には明治中期に渡来した。耐寒性は低く、冬にも10℃程度が必要になる[2]

本種と C. splendens の交配品をベニゲンペイカズラ C. ×speciosum と言い、花は赤く咲くが次第に鮮やかな黄色に変わる[5]。株そのものは本種に似た蔓植物になる[6]

庭で蔓に仕立てたもの
鉢植(2024年5月 沖縄県本部町 熱帯ドリームセンター)
ベニゲンペイカズラ(ベニガククサギ)(2024年8月 沖縄県国頭村)

出典

  1. ^ "Clerodendrum trichotomum" - Encyclopedia of Life
  2. ^ a b 本田他(1984),p.388
  3. ^ 以下、主として牧野(1961),p.519
  4. ^ a b c d 園芸植物大事典(1994),p.782
  5. ^ 浅山他(1977),p.31
  6. ^ 園芸植物大図鑑(1994),p.781

参考文献

  • 牧野富太郎、『牧野 新日本植物圖鑑』、(1961)、図鑑の北隆館
  • 本田正次他監修、『原色園芸植物大圖鑑』、(1984)、北隆館
  • 浅山英一他、『原色図譜 園芸植物 温室編』、(1977)、平凡社
  • 『園芸植物大事典 1』、(1994)、小学館


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