ケベスとは? わかりやすく解説

ケベス

名前 Kebēs

ケベス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/10/31 18:12 UTC 版)

ケベス(ケベース、: Κέβης)は、紀元前5世紀から紀元前4世紀にかけて生きた、古代ギリシアテーバイ出身の哲学者。同郷のシミアスと共に、ソクラテスの親しい友(弟子)であったことが、プラトンクセノポンの著作を通じて知られる。

プラトンの『パイドン』の登場人物として知られ、シミアスと共に、死刑当日のソクラテスを相手に、「魂の不死」について問答した人物として描かれている。またその中で、彼がシミアスと共に、かつてピュタゴラス派ピロラオスの教えを受けていたことが言及されている[1]

また『クリトン』においては、クリトンに自分以外でソクラテスの脱獄・逃亡の手助けができる意思と金を持ち合わせている人物として、シミアスと共に言及されている[2]。また『第十三書簡』内でも、シミアスと共に言及されている[3]

クセノポンの『ソクラテスの思い出』第1巻第2章では、クリトン、(富豪カリアス3世の異父弟である)ヘルモゲネスカイレポンとカイレクラテスの兄弟、そしてシミアス等と共に、ソクラテスと特に親しい友人として言及されている。また第3巻第11章でも言及されている。

ディオゲネス・ラエルティオスの『ギリシア哲学者列伝』第2巻第16章には、ソクラテスの関係人物の1人として、彼を扱う項目が設けられており、そこでは彼が、

  • 『ピナクス (書き板/画板)』
  • 『第七日』
  • 『プリュニコス』

という3篇の対話篇を残していたことが言及されている。

脚注

  1. ^ 『パイドン』61D
  2. ^ 『クリトン』45B
  3. ^ 『第十三書簡』363A


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  
  •  ケベスのページへのリンク

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ケベス」の関連用語

ケベスのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ケベスのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのケベス (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS