エロス (小説)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/14 07:09 UTC 版)
ナビゲーションに移動 検索に移動『エロス-もう一つの過去』(エロス もうひとつのかこ)は、広瀬正のSF長編小説。『週刊読売』連載、1971年河出書房新社刊。第56回直木賞候補作。1977年にNHKで単発ドラマ『もしも・あの時』として放送された。
概要
ベテラン歌手・橘百合子は、若いころヌードモデルをしていたことがあり、その時、科学者の片桐慎一と愛し合う仲になったが、ついに結ばれることはなかった。老いた2人は再会し、もし2人が結ばれていたらという形でパラレルワールドが語られていく。「エロス」は、片桐が作った歌の題名である。
歌手のモデルは、ヌードモデルをしていた淡谷のり子である。直木賞候補は『マイナス・ゼロ』『ツィス』に続き3回目で、いつものように司馬遼太郎一人が絶賛推奨したが、他の委員の支持を得られず、翌年広瀬は急死した。
集英社文庫に収録されて読み継がれている。
ドラマ版は、脚本・尾中洋一、主演は岡田茉莉子と江原真二郎である。
参考
- 『エロス』集英社文庫
「エロス (小説)」の例文・使い方・用例・文例
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