エリマキツチグリとは? わかりやすく解説

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エリマキツチグリ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/26 23:12 UTC 版)

エリマキツチグリ
神奈川県川崎市・2014年11月
分類
: 菌界 Fungi
: 担子菌門 Basidiomycota
: 真正担子菌綱 Homobasidiomycetes
: ヒメツチグリ目 Geastrales
: ヒメツチグリ科 Geastraceae
: ヒメツチグリ属 Geastrum
: エリマキツチグリ G. triplex
学名
Geastrum triplex
Jungh
和名
エリマキツチグリ
英名
Collared earthstar

エリマキツチグリGeastrum triplex)は、担子菌門真正担子菌綱ヒメツチグリ目ヒメツチグリ科ヒメツチグリ属のキノコ

特徴

子実体は幼時はクワイ状をなし、高さ・直径ともに1-4cm程度、くすんだ黄褐色でしばしば部分的にオリーブ色を帯びており、多少うろこ状をなし、基部から発生基質(腐朽した落ち葉や小枝など)にかけて、細かく分岐したひげ状の根状菌糸束を広げる。

成熟すると、厚い外皮は頂端から放射状に裂けて開き、胞子塊を含んだ偏球形の内皮を露出し、全体の径3-8cm程度になる。星状に裂けて開いた外皮片は外側に反転し、薄い外層と厚くてもろい中層とで構成され、中層の基部は内皮の根元を取り囲むように、襟状をなす.外皮中層の内面はほぼ平滑で、鮮時には淡いオレンジ褐色であるが、古くなると暗褐色となる。内皮は丈夫な革質で径1-3cm、上下に僅かにつぶれた球形、その表面は淡い灰褐色ないし赤褐色で,ほぼ平滑あるいはかすかに毛ばだっており、上部はやや円錐形に小さく突出し、その先端に一個の頂孔を開き、内部に形成された胞子は頂孔から噴出して分散する。頂孔の周囲は繊維状の組織(口縁盤)に囲まれ、そのつけ根は浅い円形のくぼみ(円座)となる。 内皮の中の組織は、最初は純白色かつ肉質であるが、成熟すれば紫褐色を呈し、ほこりまみれの古い綿状となる。

胞子はほぼ球形で、厚い細胞壁を持ち、その表面は先端が丸みを帯びた多数のいぼにおおわれる。担子器は徳利状をなし、3-8個ずつ胞子を生じる。菌糸にはかすがい連結がある。

湿った個体
神奈川県川崎市・2014年11月
湿った個体の裏側
神奈川県川崎市・2014年11月
乾燥した個体
茨城県つくば市・2016年9月

生態

初夏から秋にかけて、公園内や林内の腐植質に富んだ地上に群生あるいは点々と発生する。植物の落ち葉や細い枯れ枝などを分解して栄養源とする腐生菌の一つである。

分布

北半球の温帯域に広く分布する。

食材としての利用

無毒と考えられているが、食用的価値はない。

類似した種

トガリフクロツチグリ(Geastrum lageniformeVitt.)は、通常は外皮内層の基部が内皮を襟状に取り巻くことがなく、内皮の表面の微毛がより顕著で、胞子がいくぶん小さいことで区別されるが、野外での識別はときに困難な場合もある。

参考文献

  • トマス・レソェ(著者) 前川二太郎(監修)『世界きのこ図鑑』新樹社、2005年11月1日。ISBN 4-7875-8540-1 
  • Sunhede, Stellan (1989). Geastraceae (Basidiomycotina). Oslo: Fungiflora. p. 1-534. ISBN 82-90724-05-5 

外部リンク


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