イーダ・バウマンとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > イーダ・バウマンの意味・解説 

イーダ・バウマン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/03/06 00:26 UTC 版)

イーダ・バウマン
Ida Baumann
自画像(1925)
生誕 (1864-02-12) 1864年2月12日
スイス、ヘリザウ
死没 1932年8月24日(1932-08-24)(68歳没)
スイス、ハイデン(Heiden)
テンプレートを表示

イーダ・バウマン(Ida Baumann、1864年2月12日 - 1932年8月24日)は、スイスの画家である。肖像画やスイスの女性を描いた人物画を制作した。

略歴

スイス、アッペンツェル・アウサーローデン準州ヘリザウで刺繍製造業者で州議会議員の娘に生まれた。異母兄弟に有力な政治家になったヨハネス・バウマン(Johannes Baumann: 1874-1953)と画家のアンナ・バウマン(Anna Baumann: 1873-1950)がいる[1]

ザンクト・ガレンの商業学校で学んだ後、1884年にドイツのダルムシュタットに移り1年半ほど画家のハインリッヒ・ラインハルト・クロー(Heinrich Reinhard Kröh: 1841-1941)らに学んだ。その後、1885年から1889年の間、パリに移り、アカデミー・コラロッシラファエル・コランギュスターヴ・クルトワに学んだ。1887年から1889年の間、パリのサロンにへの出展が受理された。[2]

肖像画家として評価され、1888年にはイギリスから注文を受け、1889年からは現在アッペンツェル・アウサーローデン準州の州立文書館(Bibliothèque cantonale d'Appenzell Rhodes-Extérieures)に収蔵されている「Anna Elvira Zellweger-Toblerの肖像画」などの注文をスイスの顧客から受けるようになった。1890年から2年間、イングランドやスコットランドの富裕層の邸で肖像画家として働き、ロンドンにスタジオを借りた[3]。夏の間は、スイスに戻り、ハイキングや宿に泊まり、スイスの伝統衣装を着た人々を描いし風俗画を描いた。

1894年のパリ滞在中に関節リウマチの症状がでて1896年にはロンドンで働くことを断念した。1897年と1898年に温泉で治療を受け1899年に6か月間パリで滞在した後、スイスのバーゼルに移り、開業医を経営していた兄のエルンスト・バウマンと一緒に暮らすようになった。1923年までバーゼルに住み、数多くのパステルによる肖像画や、政治家の肖像画の注文を受けて描いた[4]。1900年頃には多くのミニチュアール画も描いた。1920年ころまで画家として働き、その後は姪の世話になった。

1932年にアッペンツェル・アウサーローデン準州のハイデン(Heiden)で亡くなった[5]

作品

脚注

  1. ^ Studer: Ida Baumann, S. 127.
  2. ^ Studer: Ida Baumann, S. 127f.
  3. ^ Schlegel: Erinnerung, S. 6.
  4. ^ Brief Ida Baumann an Karl Rudolf Stähelin-Kracht.
  5. ^ Studer: Ida Baumann, S. 139.

参考文献

  • Nachlass von Louise Henriette Kürsteiner-Baumann im Staatsarchiv Basel-Stadt.
  • Brief vom 29. Mai 1907 von Ida Baumann an Karl Rudolf Stähelin-Kracht im Privatarchiv Stähelin und Stehelin, Staatsarchiv Basel-Stadt.
  • Nachruf in der Appenzeller Zeitung vom 31. August 1932.
  • Eduard Schlegel: Zur Erinnerung an Fräulein Ida Baumann: geboren den 12. März 1864, gestorben den 24. August 1932. Ohne Verlag, ohne Ort 1932.
  • Agathe Nisple: Die Malerin Ida Baumann 1864–1932. In: FrauenLeben Appenzell: Beiträge zur Geschichte der Frauen im Appenzellerland, 19. und 20. Jahrhundert. Hrsg. von Renate Bräuniger. Appenzeller Verlag, Herisau 1999, S. 494–499.
  • Christine Krause: Die Malerin Lise Oppel 1897–1960: Ein faszinierendes Leben in Worpswede und am Mittelmeer. Herausgegeben von der Kulturstiftung Landkreis Osterholz. Kellner-Verlag, Bremen 2010, S. 16–18.
  • Gabriela Falkner: Ein neues zu Hause für die «schöne Dame». In: Obacht Kultur. Nr. 34, 2019/2, S. 46f. Digitalisat
  • Daniel Studer: Ida Baumann. In: Daniel Studer (Hrsg.): Berufswunsch Malerin! Elf Wegbereiterinnen der Schweizer Kunst aus 100 Jahren. * FormatOst, Schwellbrunn 2020, S. 125–139.



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  
  •  イーダ・バウマンのページへのリンク

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「イーダ・バウマン」の関連用語

イーダ・バウマンのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



イーダ・バウマンのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのイーダ・バウマン (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS