イドゥンバンとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > イドゥンバンの意味・解説 

イドゥンバン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/09/27 07:47 UTC 版)

イドゥンバン (Idumban)とはアスラ神族の名である[1]

解説

スールパドゥマの弟にあたる[2]。聖仙アガスティヤヒマラヤ山脈にある2つの丘を授かったためイドゥンバンに命じ運ばせることとした。イドゥンバンは天秤棒を使って丘を運んだ。イドゥンバンはその途中のタミル州パラニという場所で一休みをした。再び天秤棒を持ち上げようとすると全く動かない。その姿を見て1人の少年が嗤っていた。その少年を懲らしめようとしたところ逆に一撃で殺されてしまう。この少年こそスカンダ(ムルガン)であった。イドゥンバンの死を嘆き悲しんだ妻のイドゥンバニーはムルガンに夫の蘇生を祈った。ムルガンはそれを聞き遂げて蘇生した。イドゥンバンは自分の愚かさを恥じてムルガンに奉仕することとなった。この説話からムルガン寺院では天秤棒を担ぎイドゥンバンになりきって祈るのである[3]

脚注

  1. ^ 田中雅一『神々の器──ヒンドゥー寺院』河出書房新社、1998年、181-187頁。hdl:2433/87306https://hdl.handle.net/2433/87306 
    【所収】 杉本良男『スリランカ』河出書房新社〈暮らしがわかるアジア読本〉、1998年。 ISBN 9784309724669 
  2. ^ 田中雅一 2005, p. 33、注34より.
  3. ^ 田中雅一 2005, p. 10-11.

参考文献




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  
  •  イドゥンバンのページへのリンク

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「イドゥンバン」の関連用語

イドゥンバンのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



イドゥンバンのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのイドゥンバン (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS