アークナイツ:エンドフィールド
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/11/13 03:34 UTC 版)
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| ジャンル | オープンワールドアクションRPG (公式ジャンルは3Dリアルタイム戦略RPG) |
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| 対応機種 | iOS Android Microsoft Windows PlayStation 5 |
| 開発元 | Hypergryph |
| 発売元 | GRYPHLINE |
| 発売日 | 2026年初頭 |
| エンジン | Unity |
| 対応言語 | 中国語、日本語、英語、韓国語 |
『アークナイツ:エンドフィールド』(明日方舟:终末地)は、2026年初頭リリース予定のHypergryph傘下のスタジオMOUNTAIN CONTOURが開発するスマートデバイスおよびPC向けゲームソフト。基本プレイ無料(アイテム課金制)。
2022年3月16日にティーザーPVがリリースされ、公式サイトを公開[1]。 同年3月18日には第1弾トレーラーと実機プレイ映像が公開[2]。2023年のThe Game AwardsにてPlayStation 5版のリリースが告知された[3]。
概要
『アークナイツ』と世界観を共有したリアルタイムストラテジー。キャラクターとシナリオは本作オリジナルのものとなっている[4]。
本作では、「タロII」という惑星で物語が展開していく。本作の主人公であるプレイヤーは「エンドフィールド工業」の管理人となり、ガイドに従って開発待ちエリアの探索を行う[5]。「タロII」では天災が横行し、至るところに危機が潜んでいる。その土地のほとんどは未開の荒野と無人エリアである。
ゲームシステム
戦闘
戦闘は、最大4人(テスト段階では3人)のオペレーターで構成されるパーティを率いて行う、3Dリアルタイムバトルである。
- リアルタイム戦略: プレイヤーはパーティのうち1人を直接操作し、他のメンバーはAIで自動的に戦闘を行う。ただし、プレイヤーは任意のタイミングで操作キャラクターを切り替えたり、非操作キャラクターにスキル(戦技・連携・必殺技)の使用を指示したりできる。
- スキルとアーツ: 各キャラクターは固有のスキルを持つ。スキル発動時にはゲームの時間がスローモーションになり、攻撃範囲を指定するなど戦略的な行動が可能。
- アーツ反応: 原作『アークナイツ』のアーツ(魔法)の概念は引き継がれており、異なる属性の術戦技を連続で当てることで「アーツ爆発」や「アーツ異常」(状態異常)を引き起こす、元素反応に似たシステムが搭載されている。
探索
惑星「タロII」の広大なフィールド(セミオープンワールド)を探索する。プレイヤーは素材の収集、宝箱の発見、隠された秘密の解明などを行う。探索中、敵と遭遇するとシームレスに戦闘へ移行する。
基地建設(集成工業システム)
本作の最大の特徴とも言えるのが、「集成工業(インテグレーション・インダストリー)」と呼ばれる基地建設および工場シミュレーション要素である。
- 工場ラインの構築: プレイヤーはフィールドで収集した素材を使い、採掘機、発電所、製造プラント、コンベアベルトといった設備を自由に配置できる。
- 自動化: 設備を電力で繋ぎ、生産ラインを自動化することで、素材の加工やアイテムのクラフトを効率的に行うことが可能。
- 探索への活用: このシステムは単なるクラフトに留まらず、建設した設備を利用して、探索範囲を広げたり、フィールドのギミックを解除したりするためにも使用される。
開発
本作の開発にはゲームエンジン「Unity」が使用されているが、要求される仕様を実現するために、開発陣によって「大幅な改造」が施されている点が特徴である。
開発陣によると、本作は以下の理由から、一般的な3Dゲームと比較して描画負荷が極めて高い[6]。
- 高ポリゴンなキャラクターモデル: 1体あたり8万〜10万ポリゴン(スマートフォン版でも4万〜5万)と、他社タイトルの平均の約1.5倍のポリゴン数を持つ。
- 4人パーティの同時描画: 高負荷なキャラクター4体が常に画面内で同時にアクションを行う。
- 集成工業システム: 大量の「動的オブジェクト」である工場設備が画面を埋め尽くす。
これらの高負荷な要素をPC、PS5、モバイルのマルチプラットフォームで同時に実現するため、開発チームはUnityの内部コアコンポーネントの多くを再構築したと公言している。主な改造点は以下の通り[6]。
- グラフィックレンダリング部分の全面的改造: Unityの基本構成やエディタを残し、内部のコアコンポーネントや他の要素はすべて再構築したとされる。
- 基礎構成へのデータ指向(ECS)方式の採用: ゲームコンポーネントをより効率的に処理するために採用。
- グラフィックスAPIの全面的改良。
- 独自のシェーディング技術の開発: マルチプラットフォーム対応の独自技術により、通常は難しい「遠景」や「超遠景」までも含む、すべてのフィールドで動的な影の描画を実現。
- 工場システム専用の技術: 工場建築の描画(動的な光と影の表現)のため、ECSを基盤とした独自のデータ処理・レンダリング技術を採用。
制作・プロモーション
2022年3月10日に、各ソーシャルメディアで「アークナイツ:エンドフィールド」の公式アカウントが開設された[7] 。 3月16日に、ティーザーPV、及び多言語対応の公式サイトが発表された。二日後にCG trailerと実機プレイ動画が公開され、「アークナイツ:エンドフィールド」はリアルタイム戦略ロールプレイングゲームであることが表明された 。公開時点では、ゲームはまだ初期の開発段階にあるという[2] 。
2025年1月17日より第一回ベータテストが開催[8]。それに伴いベータテストPVが公開。
2025年9月9日にAppleより公開されたiPhone17並びに17PRO MAX紹介ページにて本作のプレイ動画が公開された[9]。また、そのページの下部に2026年初頭にリリース予定と明記されている[10]。
2025年9月25日から28日にかけて行われた東京ゲームショウにてPC版、PS5版の試遊が展開された[11]。また、期間中にPS5版の実機によるプロローグゲームプレイ動画が公開された[12]。
2025年11月28日より第二回ベータテストが開催予定[13]。それに伴いベータテストⅡPVが公開。
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脚注
- ^ “Hypergryphの新作『アークナイツ:エンドフィールド』が発表。ティザーPV&公式サイトが公開。3月18日12時に新情報が発表される?”. ファミ通.com (2022年3月16日). 2022年6月8日閲覧。
- ^ a b “スマホ/PC新作『アークナイツ:エンドフィールド』の新情報が明らかに。『アークナイツ』とは別の物語が描かれるリアルタイム戦略RPG”. ファミ通.com (2022年3月18日). 2022年6月8日閲覧。
- ^ “『アークナイツ:エンドフィールド』PS5版リリース決定、事前登録スタート。バトルシーンが見られる最新映像も公開【The Game Awards 2023】 | ゲーム・エンタメ最新情報のファミ通.com”. ファミ通.com (2023年12月8日). 2024年9月22日閲覧。
- ^ “Hypergryphから3D本格RPG『アークナイツ:エンドフィールド』が発表!エンドフィールド工業の活躍を描く”. IGN Japan. 2022年6月8日閲覧。
- ^ “完全新作タイトル『アークナイツ:エンドフィールド』始動! 美しい3Dグラフィックのリアルタイム戦略RPG”. 電撃オンライン (2022年3月18日). 2022年6月8日閲覧。
- ^ a b Kawase, Ayuo (2025年11月12日). “『アークナイツ:エンドフィールド』はUnityを魔改造してレンダリングを最適化。高ポリゴンキャラ・4人パーティー・工場多数など“重いもの”がとにかく多くて”. AUTOMATON. 2025年11月13日閲覧。
- ^ “鹰角神秘新作?《明日方舟:终末地》开通B站、推特官方账号”. 游民星空 (2022年3月10日). 2022年4月18日閲覧。
- ^ 逆道 (2025年2月6日). “これより、第1回『アークナイツ:エンドフィールド』性癖大戦争を始める!純愛ヒロイン系、しごできクール系、魅惑のもふもふ系、あなたは誰を推したい?”. 電ファミニコゲーマー. 2025年11月1日閲覧。
- ^ “Apple unveils iPhone 17 Pro and iPhone 17 Pro Max” (英語). Apple Newsroom. 2025年9月30日閲覧。
- ^ Takenaka, Kosuke (2025年9月10日). “『アークナイツ:エンドフィールド』は2026年初頭リリース予定か。“iPhone 17 Pro”と共にこっそり明かされる”. AUTOMATON. 2025年9月30日閲覧。
- ^ 日経クロストレンド. “アークナイツ:エンドフィールドがPS5とPCで試遊可能 プレゼントも!【TGS2025】”. 日経クロストレンド. 2025年9月30日閲覧。
- ^ “『アークナイツ:エンドフィールド』PS5版の実機プレイ映像が公開。プロローグ部分のプレイ内容やボス戦をお披露目 | ゲーム・エンタメ最新情報のファミ通.com”. ファミ通.com. 2025年9月30日閲覧。
- ^ “『アークナイツ:エンドフィールド』公式放送まとめ。次のベータテストは11月28日開始! “アルデリア”や“ポグラニチニク”など『アークナイツ』キャラの面影がある新キャラも公開【読プレ】 | ゲーム・エンタメ最新情報のファミ通.com”. ファミ通.com. 2025年11月1日閲覧。
外部リンク
- 公式サイト:グローバル、中国大陸
- アークナイツ:エンドフィールド (@AKEndfieldJP) - X
- アークナイツ:エンドフィールド - YouTubeチャンネル
- アークナイツ:エンドフィールドのページへのリンク