アントニオ・リナルディ_(画家)

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アントニオ・リナルディ (画家)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』 (2025/10/30 15:14 UTC 版)

アントニオ・リナルディ
Antonio Rinaldi
自画像(1845)
生誕	(1816-11-20) 1816年11月20日 スイス、トレモナ（Tremona）
死没	1875年9月27日(1875-09-27)（58歳没） スイス、トレモナ

アントニオ・リナルディ（Antonio Rinaldi、1816年11月20日 - 1875年9月27日）は、スイスの画家である。 スイスのティチーノ州で活動し、地元の教会の壁画や肖像画、風俗画を描いた。

略歴

スイスでイタリア語を公用語とするティチーノ州の村トレモナ（Tremona）の裕福な家庭に生まれた。13歳の時からイタリアのミラノのブレラ美術アカデミーで歴史画家のルイージ・サバテッリに学んだ。同時期の学生にはティチーノ州出身の彫刻家、ヴィンチェンツォ・ヴェラ（Vincenzo Vela: 1820-1891）がいた。1841年に卒業し、歴史画の「ラファエロとフォルナリーナ」を卒業作品としてアカデミーで発表した。 1843年に別の歴史画でブレラ美術アカデミーのコンクールに参加したが, ケルビーノ・コルニエンティ（Cherubino Cornienti: 1816-1860）に敗れた。1844年にアカデミーに出展した後、1846年に結婚し、カール・アウグスト・リナー、リナルディは故郷のトレモナに戻った。1850年のトレモナの村の住民人口は293人であった。そこで家族と残りの人生を過ごし、故郷をほとんど離れなかった。ティチーノ州のアルツォ（Arzo）の教会（Chiesa dei Santi Nazario e Celso）や、バレルナ（Balerna）の教会（Chiesa di San Giovanni Battista e della Vergine）、メンドロシオ（Mendrisio）の教会（Chiesa dei Santi Cosma e Damiano他）などの壁画を描き、肖像画も描いた。

1875年にトレモナで亡くなった。リナルディが一般に知られるようになるのは、1926年にメンドリシオット（Mendrisiotto）に住んでいた家族が集めた絵画や素描の展覧会がルガーノの催事会場ヴィラ・チアーニ（Villa Ciani）で開催された後とされる。

作品

• 
  ラファエロとフォルナリーナ (1844)
  Pinacoteca cantonale Giovanni Züst
• 
  イエスの足を洗うマグダラのマリア
  カポラーゴの教会壁画
• 
  酔っ払い(1855/1860)
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  アンドレアッツィ家の肖像画(1860/1865)

参考文献

• Maria Will: Antonio Rinaldi 1816–1875. In: Il Bollettino. Informazioni d’arte. Nr. 11, 1984, S. 76 f.
• Jean Soldini: La Pinacoteca Züst. Catalogo generale. Casagrande, Bellinzona 1988, S. 72–277.
• Mariangela Agliati Ruggia, Matteo Bianchi, Marcella Snider: La pittura di genere in alcuni maestri ticinesi dell’Ottocento e dei primi decenni del Novecento. In: Kunst+Architektur in der Schweiz. Band 45, Nr. 4, 1994, S. 383–390, doi:10.5169/seals-394004.