てらやま しゅうじとは? わかりやすく解説

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てらやま‐しゅうじ〔‐シウジ〕【寺山修司】

読み方:てらやましゅうじ

[1935〜1983劇作家歌人青森生まれ早熟歌人として才能示したが、のち劇団天井桟敷」を主宰して前衛演劇活動を展開。歌集空には本」、戯曲集血は立ったまま眠っている」など。


寺山修司

寺山修司の俳句

いまは床屋となりたる友の落葉の詩
かくれんぼ三つかぞえて冬となる
この家も誰かが道化揚羽高し
わが夏帽どこまで転べども故郷
わが死後を書けばかならず春怒濤
ラグビーの頬傷ほてる海見ては
ランボーを五行とびこす恋猫や
便所より青空見えて啄木忌
冷蔵庫に冷えゆく愛のトマトかな
別れの瞳海より青し疑わず
剃刀に蠅来て止まる情事かな
十五歳抱かれて花粉吹き散らす
土曜日の王国われを刺す蜂いて
大揚羽教師ひとりのときは優し
少年のたてがみそよぐ銀河の橇
待てど来ずライターで焼く月見草
恋地獄草矢で胸を狙い打ち
愛なき日避雷針見て帰りけり
教師呉れしは所詮知恵なり花茨
暗室より水の音する母の情事
月光の泡立つ父の生毛かな
月蝕まつみずから遺失物となり
林檎の木ゆさぶりやまず逢いたきとき
枯野ゆく棺のわれふと目覚めずや
桃うかぶ暗き桶水父は亡し
母とわが髪からみあう秋の櫛
母の蛍捨てにゆく顔照らされて
母恋し鍛冶屋に赤き鉄仮面
法医学・桜・暗黒・父・自涜
流すべき流灯われの胸照らす
燃ゆる頬花よりおこす誕生日
父と呼びたき番人が棲む林檎園
父を嗅ぐ書斎に犀を幻想し
独学や拭き消す窓の天の川
癌すすむ父や銅版画の寺院
目かくしの背後を冬の斧通る
目つむりていても吾を統ぶ五月の鷹
眼帯に死蝶かくして山河越ゆ
私生児が畳をかつぐ秋まつり
秋風やひとさし指は誰の墓
肉体は死してびつしり書庫に夏
花売車どこへ押せども母貧し
葱坊主どこをふり向きても故郷
螢来てともす手相の迷路かな
裏町よりピアノを運ぶ癌の父
読書するまに少年老いて草雲雀
遠花火人妻の手がわが肩に
鍵穴に蜜ぬりながら息あらし
長子かえらず水の暗きに桃うかぶ
電球に蛾を閉じこめし五月かな
 


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