たかお ひでおとは? わかりやすく解説

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髙尾日出夫

髙尾日出夫の俳句

けものめく記号だらけの村暑く
てのひらに残照のせたり水盗んだり
ふるさと青し白濁の河を抱き
ネムの花生傷だらけで色づくか
パンは枯原の微光放っている
一本の道を抱いて冬の村
主峰なきふるさとの山冬のもず
人間の一人や二人冬の海
光る枯草原 きり はたり こう
全て佇む源流の夕烏瓜
冬のダム木を打つ音は湖心にとどき
冬の山河あの鳥は雑兵のはばたき
冬の映像くろぐろとてんてんと人
冬の林横から見れば硬骨
冬の野は広し楽譜をひろげいて
冬の鎖骨輪になって鳴らしている
冬雨にずぶ濡れて柔らかし
冴ゆる日の円形に村ありて眩し
咽喉通りゆく八月の低い音
夏の風渡りゆく骨格の牛
小鳥たち異国の文字を画きながら
揺れながら森が笛吹く収穫祭
敗北の美しい冬の空がある
整然と仔豚の屍ほたるぶくろ
文字深く刻まれて八月の空
新酒酌む透明にひろがる原野
旗振れよ舟たち秋の夕日にも
日向灘縁の笛ふく漁火たち
早朝の田はやさしい鴨らの肺
村の言葉縦横に野火延びてゆく
村は灯ともし鴨は波紋の中に居る
村まつり水路一本光らせて
村昏れる木枯らし右往左往して
横長に村のつながり冬に入る
水平に村あり冬の明りあり
沈黙の青野ひろげる村なりき
照葉樹の森はさみしい馬のかたち
牛に旗無しみんな青野に泥酔し
牛の生繚乱とありあきざくら
牛の私語人の私語冬山ふところ
牛も人も夏の明け方溶かしている
牛よ暮れるぞ柔らかき火を焚こう
男二人異国の果てまで杭打てり
白粥の表面音色ありて安穏
眼差しの喪失深きやまざくら
秋の斜光細き骨に触れているなり
秋の星座砂漠の色でまたたくか
秋晴れの下にありて無蓋の村
積乱雲丸く貧しく村ありて
積乱雲暫し敗北の形して
 

「たかお ひでお」の例文・使い方・用例・文例

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