この本を盗む者は
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/10/21 15:48 UTC 版)
| この本を盗む者は | |
|---|---|
| ジャンル | ファンタジー | 
| 小説 | |
| 著者 | 深緑野分 | 
| イラスト | 宮崎ひかり | 
| 出版社 | KADOKAWA | 
| レーベル | 角川文庫 | 
| 発行日 | 2020年10月8日(単行本) 2023年6月13日(角川文庫) | 
| 漫画 | |
| 原作・原案など | 深緑野分 | 
| 作画 | 空カケル | 
| 出版社 | KADOKAWA | 
| 掲載誌 | ヤングエース | 
| レーベル | 角川コミックス・エース | 
| 発表号 | 2022年1月号 - 2023年4月号 | 
| 発表期間 | 2021年12月3日 - 2023年3月3日 | 
| 巻数 | 全3巻 | 
| 映画 | |
| 原作 | 深緑野分 | 
| 監督 | 福岡大生 | 
| 脚本 | 中西やすひろ | 
| キャラクターデザイン | 黒澤桂子 | 
| 音楽 | 大島ミチル | 
| 制作 | かごかん(株式会社かごめかんぱにー) | 
| 製作 | 「この本を盗む者は」製作委員会 | 
| 配給 | 角川ANIMATION | 
| 封切日 | 2025年12月26日(予定) | 
| 上映時間 | |
| テンプレート - ノート | |
| ポータル | 文学、アニメ | 
『この本を盗む者は』(このほんをぬすむものは)は、深緑野分のファンタジー小説。KADOKAWAより2020年10月8日に刊行された[1]。メディアミックスとして、空カケルによるコミカライズが2021年から2023年にかけて連載[2][3]。劇場アニメが2025年12月に公開予定[4][5][6]。
概要
2021年本屋大賞にノミネートされた[7][8][9]。また、紀伊國屋書店主催のキノベス!2021で第3位に選出された[9][10]。
深緑の短編集『空想の海』には本作のスピンオフ短編「本泥棒を呪う者は」が収録されている[11]。
登場人物
- 御倉 深冬(みくら みふゆ)
- 読長町に住む高校1年生の少女。書庫「御倉館」を管理する一家の娘だが、彼女自身は本嫌い[12]。
- 真白(ましろ)
- 名前の通り、雪のように真っ白な髪を持つ謎の少女。御倉館に現れ、深冬を本の世界へと誘う[12]。
- 御倉 あゆむ(みくら あゆむ)
- 深冬の父。御倉館の管理人だが、それ以外に柔道場も経営している[12]。
- ひるね
- 深冬の叔母。あゆむと共に御倉館の管理人を務める[12]。
- 蛍子(けいこ)
- 坊主頭が特徴的な女性。御倉館の「秘密」を探ろうと深冬に近づく[12]。
書誌情報
- 単行本:KADOKAWA、2020年10月8日発売[9]、ISBN 978-4-04-109269-9
- 文庫:KADOKAWA〈角川文庫〉、2023年6月13日発売[13]、 ISBN 978-4-04-113411-5
漫画
空カケルによるコミカライズが『ヤングエース』2022年1月号から2023年4月号まで連載された[2][3]。
書誌情報(漫画)
- 深緑野分(原作)・空カケル(漫画)『この本を盗む者は』KADOKAWA〈角川コミックス・エース〉、全3巻 
    - 2022年6月3日発売[14]、 ISBN 978-4-04-112385-0
- 2022年11月4日発売[15]、 ISBN 9784-04-113057-5
- 2023年4月4日発売[16]、 ISBN 978-4-04-113511-2
 
アニメ映画
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| この本を盗む者は | |
|---|---|
| Whoever Steals This Book | |
| 監督 | 福岡大生 | 
| 脚本 | 中西やすひろ | 
| 原作 | 深緑野分 | 
| 出演者 | 片岡凜 田牧そら 東山奈央 諏訪部順一 伊藤静 土屋神葉 朴璐美 | 
| 音楽 | 大島ミチル | 
| 主題歌 | YUKI「Share」 | 
| 撮影 | 戸澤雄一朗(グラフィニカ) | 
| 編集 | 重村建吾 | 
| 制作会社 | かごかん(株式会社かごめかんぱにー) | 
| 製作会社 | 「この本を盗む者は」製作委員会 | 
| 配給 | 角川ANIMATION | 
| 公開 |  2025年12月26日(予定) | 
| 製作国 |  日本 | 
| 言語 | 日本語 | 
2025年12月26日に公開予定[4][5][6]。深冬役の片岡凜と真白役の田牧そらは本作が声優初挑戦作となり[17]、同時に片岡にとっては初の映画主演作となる[18]。
登場人物・声の出演
- 御倉深冬(みくら みふゆ)
- 声 - 片岡凜[17][18][19]
- 本作の主人公。本の街・読長町に暮らす高校一年生。
- 巨大な書庫「御倉館」を管理する一家に生まれたが、実は大の本嫌い。本作では御倉館の本が盗まれ[20]町は話の世界の中に入ってしまうため[20]、深冬はその犯人を見つけ事態を打開しようとする[20]。
- 真白(ましろ)
- 声 - 田牧そら[17][18]
- 深冬の前に突然現れた謎の少女。
- 本泥棒を捕まえて「本の呪い」“ブックカース”を解くため、深冬を物語の世界に誘う。
- 御倉ひるね(みくら ひるね)
- 声 - 東山奈央[17][18]
- 深冬の叔母。
- 「御倉館」に住んでおり、1日の大半を眠るか本を読むかで過ごしている。
- 御倉あゆむ(みくら あゆむ)
- 声 - 諏訪部順一[17][18][19][21]
- 深冬の父。
- 「御倉館」の現在の管理人。柔道場も経営している。
- 自転車で転んで怪我をし入院中。
- 与謝野蛍子(よさの けいこ)
- 声 - 伊藤静[17][18]
- 本好きで、自称「風来坊」。
- 春田貴文(はるた たかふみ)
- 声 - 土屋神葉[17][18]
- 読長商店街にある春田書店の息子。大学生であるが書店を手伝っている。
- 本の万引きに頭を悩ませている。
- 御倉たまき(みくら たまき)
- 声 - 朴璐美[17][18][19]
- 深冬の亡くなった祖母。
- 優れた書物の蒐集家であった。
スタッフ
- 原作:深緑野分『この本を盗む者は』(角川文庫 / KADOKAWA刊)
- 監督 / コンテ / 演出:福岡大生[22][23][24]
- 構成 / 脚本:中西やすひろ[22][23][24]
- キャラクターデザイン / 作画監督:黒澤桂子[22][23]
- 主題歌:YUKI「Share」(Sony Music Labels Inc.)[17][18][25]
- 美術:草薙[24]
- 色彩設計:村田恵里子(グラフィニカ)、加口大朗[24]
- CGディレクター:市川孝次(グラフィニカ)[24]
- 2Dデザイン:久保田彩(グラフィニカ)[24]
- 撮影監督:戸澤雄一朗(グラフィニカ)[24]
- 編集:重村建吾[24]
- 音楽:大島ミチル[22][23]
- 音響監督:郷文裕貴[24]
- アニメーションプロデューサー:比嘉勇二[22][23]
- 制作:かごかん(株式会社かごめかんぱにー)[22][23]
- 配給:角川ANIMATION[24][19]
- 製作幹事:KADOKAWA
- 製作:「この本を盗む者は」製作委員会
脚注
- ^ CORPORATION, KADOKAWA. “この本を盗む者は”. KADOKAWAオフィシャルサイト. 2025年6月7日閲覧。
- ^ a b “YAで「この本を盗む者は」コミカライズ開始、付録に「文スト」SNS風カード”. コミックナタリー. ナターシャ (2021年12月3日). 2025年6月22日閲覧。
- ^ a b YA_henshubuの2023年3月4日のツイート、2025年6月22日閲覧。
- ^ a b “『この本を盗む者は』12/26公開決定!劇場では30秒特報を上映”. アニメイトタイムズ. アニメイト (2025年7月31日). 2025年8月2日閲覧。
- ^ a b “劇場アニメ「この本を盗む者は」12月26日全国公開、明日より上映劇場にチラシ設置”. コミックナタリー. ナターシャ (2025年7月31日). 2025年8月2日閲覧。
- ^ a b “本屋大賞ノミネート作が原作の劇場アニメ「この本を盗む者は」12月26日公開決定”. アニメハック. エイガ・ドット・コム (2025年8月2日). 2025年10月16日閲覧。
- ^ “\2021年本屋大賞ノミネート作品発表/ノミネート10タイトルと著者情報を一挙紹介!”. ブクログ通信. ブクログ (2021年1月26日). 2025年10月16日閲覧。
- ^ “2021年本屋大賞ノミネート10作が決定 発表は4月14日”. 好書好日. 朝日新聞社 (2021年1月21日). 2025年10月16日閲覧。
- ^ a b c “この本を盗む者は”. 本の総合カタログBooks 出版書誌データベース. 一般社団法人 日本出版インフラセンター. 2025年10月16日閲覧。
- ^ “紀伊國屋書店スタッフが全力でおすすめするベスト30「キノベス!2021」を発表”. 紀伊國屋書店 (2020年12月25日). 2025年6月7日閲覧。
- ^ “「空想の海」深緑野分 [文芸書]”. KADOKAWA. 2025年6月22日閲覧。
- ^ a b c d e “深緑野分『この本を盗む者は』特設サイト:登場人物紹介”. カドブン. KADOKAWA. 2025年10月16日閲覧。
- ^ “角川文庫 この本を盗む者は”. 本の総合カタログBooks 出版書誌データベース. 一般社団法人 日本出版インフラセンター. 2025年10月16日閲覧。
- ^ “「この本を盗む者は(1)」空カケル [角川コミックス・エース]”. KADOKAWA. 2025年6月22日閲覧。
- ^ “「この本を盗む者は(2)」空カケル [角川コミックス・エース]”. KADOKAWA. 2025年6月22日閲覧。
- ^ “「この本を盗む者は(3)」空カケル [角川コミックス・エース]”. KADOKAWA. 2025年6月22日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i “劇場アニメ「この本を盗む者は」片岡凜と田牧そらが参加、YUKIの主題歌聴ける予告公開”. 映画ナタリー. ナターシャ (2025年10月16日). 2025年10月16日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i “片岡凜、劇場アニメ「この本を盗む者は」で映画初主演 田牧そらと共に声優に初挑戦”. 映画.com. エイガ・ドット・コム (2025年10月16日). 2025年10月16日閲覧。
- ^ a b c d “Whoever Steals This Book Anime Film's New Trailer Reveals Cast, More Staff, Theme Song” (英語). Anime News Network (2025年10月15日). 2025年10月16日閲覧。
- ^ a b c “『この本を盗む者は』2026年に劇場アニメ化”. アニメイトタイムズ. アニメイト (2025年6月3日). 2025年6月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2025年10月16日閲覧。
- ^ 映画『この本を盗む者は』アニメ公式 [@kononusu_anime]「ˋ𝐂𝐇𝐀𝐑𝐀𝐂𝐓𝐄𝐑ˊ˗ 御倉あゆむ|CV #諏訪部順一」2025年10月21日。X(旧Twitter)より2025年10月22日閲覧。
- ^ a b c d e f “本嫌いの少女と犬耳少女の冒険ファンタジー 深緑野分「この本を盗む者は」劇場アニメ化 特報映像公開”. シネマトゥデイ. シネマトゥデイ (2025年6月3日). 2025年6月7日閲覧。
- ^ a b c d e f “『この本を盗む者は』劇場アニメ化、2026年公開 監督は福岡大生、制作はかごかん”. ORICON NEWS. oricon ME (2025年6月3日). 2025年6月7日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j “この本を盗む者は:作品情報・声優・キャスト・あらすじ”. 映画.com. エイガ・ドット・コム. 2025年10月16日閲覧。
- ^ “YUKI、劇場アニメーション『この本を盗む者は』主題歌に新曲「Share」が決定”. BARKS. BARKS (2025年10月16日). 2025年10月16日閲覧。
外部リンク
- 小説
-  
    - 『この本を盗む者は』深緑野分[文芸書] - KADOKAWA
- 『この本を盗む者は』深緑野分[角川文庫] - KADOKAWA
- 深緑野分『この本を盗む者は』特設サイト - カドブン
 
- アニメ映画
-  
    - 劇場アニメ『この本を盗む者は』公式サイト 
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