あさか山の歌
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/08/23 03:04 UTC 版)
「伊達家旧蔵無年号本古今和歌集」の記事における「あさか山の歌」の解説
本書第4丁裏には、仮名序の古注部分に続けて「あさか山かけさへ見ゆる山の井のあさくは人をおもふものかは」という歌が行間を用いて書込まれているが、この点については永仁二年(1294年)八月四日の年記を持つ京極為兼の識語に詳しい。 もともとこの歌は、同じ定家自筆本である「嘉禄二年四月本(為相相伝本)」にも存在しなかった。文永9年(1272年)、為兼は祖父藤原為家からこの本を用いて古今伝授を受けたが、その際この場所にはあさか山の歌があるべきだと考え、古本である後高倉院本(不詳)を参照した。その本には、為兼の言うようにこの歌が存在したので、感銘を受けた為家は「嘉禄二年四月本」にあさか山の歌を書き加えた。 その22年後の永仁2年(1294年)、為兼は所蔵する伊達本にあさか山の歌を書き加え、件の経緯についての識語を書き、為相が加証識語を記した。
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