KSVK
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/11/18 13:50 UTC 版)
概要
KSVKは、コヴロフに拠点を置くV・A・デグチャリョフ記念工場によって1997年-1998年にかけて開発された。まず1996年より1998年にかけ「SVN-98(СВН-98;Снайперская Винтовка Негруленко образца 1998 года. “ネグルレンコ式狙撃銃 1998年型”の意)の名称[注釈 1]で12.7x108mm弾を使用するボルトアクション方式でブルパップ形状の狙撃銃が開発された。SVN-98は軍の採用試験には合格したものの制式装備としての導入はなされず、これを元に更なる改良発展型として開発されて2000年に完成したものがKSVKである。
KSVKはロシア連邦軍および内務省軍によって様々な性能試験を受け、試験装備として前線部隊に配備され、実戦に投入されての実地試験も行われた。それらの結果を受けて2004年にはいくつかの改修を加えて「ASVK」(Armeyskaya Snayperskaya Vintovka Krupnokalibernaya;АСВК(Армейская Снайперская Винтовка Крупнокалиберная. “軍用大口径狙撃銃”の意)の名称で導入され、KSVK同様に性能試験と実地試験および試験運用を経て2013年には照準装置と併せた一式の狙撃銃として「12,7 миллиметровый снайперский комплекс 6C8 «Корд»(12.7mm狙撃銃装置 6S8 "コルド")」のGRAUインデックス[注釈 2] が与えられて正式に採用された。
2016年にはASVKに更に軽量化と低反動化を主眼とした改良を加え、照準装置と専用弾薬も改良型としたものが「ASVK-M」(АСВК-М;6В7М «Корд-М»)として採用され、2017年より部隊配備が行われている。
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ASVK
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ASVK-M
固有名詞の分類
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