JR九州885系電車 現況

JR九州885系電車

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/12 15:37 UTC 版)

現況

2022年(令和4年)9月3日現在、6両編成11本の計66両が南福岡車両区(本ミフ)に在籍する。編成番号はSM1 - 11で、「SM」の「S」は885系を、「M」は南福岡車両区所属を表す記号である。以下は2024年3月16日時点での状況について記す。

現在使用されている列車

  • きらめき」(2000年3月11日 - 2005年2月28日・2008年7月19日 - 2009年3月13日・2024年3月16日 - ):下り5号/上り2号
    • 2000年から2005年および2008年から2009年は、翌朝に運転される列車(門司港駅始発の「かもめ」や小倉駅始発の「ソニック」)への送り込みを兼ねての運用だったため上り列車のみの設定で、当系列充当の下り列車が定期ダイヤで設定されたのは2024年3月16日改正が初めてである。
  • リレーかもめ」(2022年9月23日 - ):下り45・53号/上り50・58号
    • 上記の他、臨時列車1往復(下り83号/上り84号)の設定あり。
  • みどり」(2002年10月21日 - 2003年3月14日・2022年9月23日 - ):下り23・43・59・63・67号/上り6・10・16・36・56号
    • 43・56号は「みどり(リレーかもめ)」として運転。
    • 2002年から2003年にかけての運用の際は佐世保線内は臨時列車扱いであった。
  • かささぎ」(2022年9月23日 - ):下り103・105・113号/上り108・110号
    • 当系列充当の列車は全て博多駅 - 肥前鹿島駅間の運転である。
  • ソニック」(2000年3月 - ):下り5・11・15・17・19・27・33・37・39・41・49・55・59・201号/上り6・10・12・14・22・28・32・34・36・44・50・54・56・202号
    • 12・41号は佐伯駅発着、201・202号は中津駅発着。当系列での運用は全て博多駅に乗り入れるものとなっている。

この他、宮崎地区で大幅なダイヤの乱れが発生した場合、「にちりんシーガイア」の大分駅以北を「ソニック」用の車両で先発して運転することがある。なおこの時、大分駅に遅れて到着した「にちりんシーガイア」は大分駅で運転を打ち切り、翌日の運用の都合から多くは後続の「ソニック」の運用を代走することで車両を南福岡へ返却する。

なお2003年2月までは、以下のような運用形態が見られた。

  • 2次車が登場するまでの「ソニック」2往復は「かもめ」運用とは分離されており、充当編成の変更は南福岡車両区入庫時に併せて行われていた。
  • 2001年以降、1次車が「ソニック」運用に入る場合であっても、5両に減車されず6両編成のままだった。
  • 2002年ごろ、佐賀発着の臨時「かもめ」が、5両編成時代の2次車で運転されていた。

過去に使用されていた列車

「がんばれ宮崎!」ラッピングのSM8編成で運行された「にちりんシーガイア」
  • 「かもめ」(2000年3月11日 - 2022年9月22日)
    • 本系列の「かもめ」は長らく毎時1本(16往復)運転だったが、2020年3月改正以降は一部列車が787系に置き換えられ、末期は博多駅 - 長崎駅間11往復、土曜・休日のみ佐賀駅→博多駅間上り1本の運転であった。この本数は2022年9月23日時点に、本系列を充当する「リレーかもめ」「みどり」「かささぎ」の本数の合計と同等であった。また停車駅も二日市駅通過・肥前山口駅(現在の江北駅)停車が原則であったが、末期はその逆の二日市駅停車・肥前山口駅通過の列車も数本見られた。

この他、小倉駅 - 西小倉駅間の橋梁工事に伴う車両運用の変更や、口蹄疫問題で県内経済が大きなダメージを受けた宮崎県への応援キャンペーンの一環などで、臨時で「にちりん」「にちりんシーガイア」の運用に入ったことがある。


注釈

  1. ^ 2003年、2次車の5両化の際に製造・編成組込

出典

  1. ^ a b c d e f 『鉄道ジャーナル』通巻415号、p.76
  2. ^ a b c 『鉄道ファン』通巻469号、p.42
  3. ^ a b 「JR年表」『JR気動車客車編成表 '02年版』ジェー・アール・アール、2002年7月1日、191頁。ISBN 4-88283-123-6 
  4. ^ 『鉄道ファン』通巻469号、p.43
  5. ^ 水戸岡 2009, pp. 128–129.
  6. ^ a b c JR特急列車年鑑 2011, pp. 90–91.
  7. ^ a b 鉄道ファン 2012, p. 33,170.
  8. ^ オランダに485系、日欧「似たもの列車」大集合」『東洋経済ONLINE』、東洋経済新報社、2020年11月6日、2021年2月21日閲覧 
  9. ^ 水戸岡 2009, p. 77.
  10. ^ 『鉄道ジャーナル』第47巻第5号、2013年5月、34頁。 
  11. ^ 『JR電車編成表 2013冬』2012年11月9日、208頁、ISBN 978-4-330-33112-6 
  12. ^ a b c d e 『鉄道ファン』通巻469号、p.50
  13. ^ 九州を走るエコ車両 - ウェイバックマシン(2017年10月2日アーカイブ分) - 九州旅客鉄道 2017年10月1日
  14. ^ a b 885系SM5編成が青帯に」『『鉄道ファン』railf.jp 鉄道ニュース』交友社、2010年12月27日。2012年10月13日閲覧。
  15. ^ a b c 坂 2011, p. 29.
  16. ^ 鶴 2011, p. 85.
  17. ^ 鶴 2011, p. 82.
  18. ^ 『鉄道ジャーナル』通巻415号、p.72
  19. ^ 『鉄道ジャーナル』通巻415号、p.77
  20. ^ 「新型特急デビュー」『交通新聞』交通新聞社、2001年3月6日、1面。
  21. ^ 「「白いかもめ」晴れ舞台 ブルーリボン賞 博多駅でセレモニー」『西日本新聞西日本新聞社、2001年8月25日、夕刊、10面。
  22. ^ JR九州にて『福が来た!プロジェクト』始動!!”. 福山雅治オフィシャルサイト. 2023年5月4日閲覧。
  23. ^ 車内飲料自動販売機サービスの終了について』(PDF)(プレスリリース)九州旅客鉄道株式会社(JR九州)https://www.jrkyushu.co.jp/news/__icsFiles/afieldfile/2022/01/14/220114_jidouhanbaiki_shuryo.pdf2022年1月30日閲覧 
  24. ^ 2022年9月23日ダイヤ改正 西九州新幹線が開業します 在来線各線区でダイヤを見直します』(PDF)(プレスリリース)九州旅客鉄道、2022年6月10日、8頁。 オリジナルの2022年6月10日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20220610082713/https://www.jrkyushu.co.jp/common/inc/news/newtopics/__icsFiles/afieldfile/2022/06/10/220610_september_23rd.pdf2022年6月18日閲覧 
  25. ^ 「Splatoon3×JR九州」さぁ、キュウシュウを楽しまなイカ?キュウシュウラン開催概要について”. 九州旅客鉄道. 2024年2月16日閲覧。
  26. ^ 臺鐵局積極回應民眾東部運輸服務期待,完成增購4組列車,將於明年底陸續交車投入營運(繁体字中国語) - ウェイバックマシン(2014年12月29日アーカイブ分) - 交通部臺灣鐵路管理局






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