ArmA: Armed Assault システム

ArmA: Armed Assault

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/12/02 23:59 UTC 版)

システム

基本システムはOFP: CWCのそれをほぼそのまま受け継いだ非常に現実的な物となっている。また、更にリアリティを高めるために幾つもの要素の追加が行われている。

ゲームモード

ArmAのゲームモードにはシングルプレイ用の「Play」モード、マルチプレイ用の「Multiplayer」モード、ミッション製作用の「Editor」モードがある。「Play」を押すと、OFP: CWCにおけるCampaign Gameに相当する「Campaign」、OFP: CWCにおけるSingle Missionに相当する「Missions」、入門のための個人指導を受けられる「Tutorial」、ユニットや装備を眺めたり、ミニミッションで試す事のできる「The Armory」が表示される。

CampaignのArmed Assaultキャンペーンには20+本のミッション、Missionsには10本のミッションとThe Library、Tutorialには6本のトレーニングミッションが収録されている。

マルチプレイはJIP (Join in Progress) に対応した事で、かねてより要望の強かったプレイ中のゲームへの途中参加が可能になっているほか、VOIP(Voice-Over-IP)に対応するなどユーザーの要望に合わせた改良が行われている。また、参加可能人数なども増加しており、ArmAにて進化が目立って見受けられる部分の1つになっている。バージョン1.14パッチでは、CTI(Conquer the Island)の概念に基づいて製作されたWarfareというマルチプレイミッションとその関連コンテンツが追加された。

エディタはOFP: CWCとほぼ同じであるが、新たに複数のスクリプティングコマンドが追加されるなど大幅に機能強化されており、ミッションなどの製作に幅を広げている。ArmAでは1陣営当たりの最大グループ数の制限は144グループ(OFP: CWCでは63グループ)となり、また、1グループ当たりの最大ユニット数の制限(OFP: CWCでは12人)は無くなった。「Armed Assault - Editing Guide - Deluxe Edition」というドイツ語エディティング解説書の英語翻訳版が公開されており、エディティングに関する事が300ページ以上に渡って詳しく記述されている。[2]

操作

基本はOFP: CWCと同じだが、ArmAでは上体を横に傾けるLeanや、伏せた状態から寝転がるなどの行動も取ることが可能となった。更に、照準については"息を止め、照準のブレを抑える"などといった要素が追加されたほか、射撃では跳弾が発生するなどの効果も追加されている。

また、乗り物類の操縦についてはリアリティが増したが、同時に操作の難易度も上がっており、特に航空機については丁寧な操作が要求される。

ユーザインタフェースも改良されており、車両などに対する様々なアクションや装備変更なども簡単に行えるようになっている。

新たにTeam Switchという新機能も追加された。これはミッションをプレイしている最中に、別のユニットへ操作を切り替える事ができる機能である。操作する事が可能なユニットは、ミッション製作時にControlを「Playable」に設定したユニット、同じく製作時に「addSwitchableUnit」コマンドで設定したユニット、或いはゲーム中にトリガーやスクリプトファイルで「addSwitchableUnit」コマンドを使って設定したユニットなどに限られる。

水泳機能も追加されており、人ユニットが立った姿勢で水中に肩まで浸かる深さまで移動すると自動的に立ち泳ぎをし、前進キーを押すと平泳ぎをする。しかし、ある程度の時間泳いでいると持っていた装備品を水中に落としてしまう。また、泳いでいる時はダメージを受けないが、泳いでいない時はOFP: CWC同様に頭部まで水中に浸かっているとダメージを受ける。

グラフィック

DirectX 9.0c(Shader Model 2.0)に最適化され、HDR照明効果など、その機能を生かした中々のものになっているが、いかんせん発売時期が少し遅かったために同時期の他タイトルに比べると見劣りがするものとなってしまっている。だが、照準器を覗いたときの表現など、細かいリアリティが追求されたものとなっている。

また、広範囲の描画や草の表現などにより、今作でも描画が重くなることが多い。

サウンド

サウンドはOFP: CWCのそれと印象はほぼ同じである。だが、弾丸が飛来した時の飛翔音、各種の環境音など前作での音響効果のように雰囲気・リアリティを高める表現に力が入れられている。

AI

AIは当時賞賛されたOFP: CWCのものをさらに強化し、柔軟にしたものになっている。結果、主に戦術面などで強化されプレイヤーをしばしば苦しめる強力なものとなった。しかしながら、"コンピュータ的"な射撃精度・とっさの反応など課題はまだ多い。

また、各種乗り物・建物の利用も非常に上手くなったが、市街戦や屋内戦にはまだ改善の余地が多い。

乗り物

ArmAにもOFP: CWCと同じく戦車などの車両や、攻撃ヘリコプターなどの航空機モーターボートなどの乗り物が登場、その種類はパッチと拡張パックで追加された物を入れて、およそ80以上(バリエーションを含む)で、全ての操縦が可能(パラシュートを除く。パラシュートは操縦を可能にするアドオンが存在する)。かねてよりユーザーからの要望の強かった複数ガンナー機能が導入されている。また、車両の各タイヤやヘリコプターの各ローターのみが壊れるといった要素も追加されており、仮に飛行中にテールローターが破壊された場合は機体が回転してしまう。ただし、戦車など一部の乗り物では内部視点が存在せず、照準視点もしくは第三者視点のみとなっている。

その他

衝突検知など、OFP: CWCから大幅に改善をみた要素も多いのだが、ArmAでも初期のバージョンでは作り込みが足りない部分があり、それが残念な要素となってしまった。

だが、全体的にみれば多くの強化・改良が加えられており、OFP: CWCの後継作品として十分なものとなっている。また、作り込みが足りない部分についてもパッチによる修正が行われ改善されている。







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