7TP
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/08/24 14:45 UTC 版)
派生型
- C7P
- 7TPをベースにした非装甲の重砲牽引車/車両回収車。約150両が生産された。初期の試作型であるC6Tはエンジンが車体前部に置かれ、起動輪が後部、誘導輪が前部という戦車型と逆のレイアウトだったが、C7Pでは戦車型と同じ配置に戻されている。重砲牽引車としては、主に220mm/wz.32瑠弾砲の牽引に用いられた。
- 9TP
- 7TPの改良型として、よりコンパクトなエンジンを搭載し装甲形状も見直したタイプが計画された。ザウラーCT1D(ポーランドにおけるライセンス生産名称、PZInż.155)ディーゼルエンジン、およびPZInż.725ガソリンエンジン搭載型の2種が、それぞれ国営技術工廠(PZInż)および装甲部隊技術調査室(BBT BP)で開発された。これらは一般に「9TP」の名称で知られるが、この名前は戦後になって便宜的に使われ始めたもので、開発時には単純に「強化型7TP」と呼ばれていた。1輌の7TP(車輌登録番号1766)にザウラーCT1Dを搭載しテストされた。1939年夏、PZInżにおいて2輌の試作車が作られ、さらに9月までに11輌が生産されたとする資料もあるが、実際には装甲形状を改めた「強化型7TP」が存在した証拠は確認できていない[2]。
登場作品
アニメ・漫画
- 『ガールズ&パンツァー』
- ボンプル高校が使用する車輌として登場。双砲塔型、単砲塔型の両方が登場。
ゲーム
- 『World of Tanks』
- 単砲塔型が、ポーランド軽戦車 7TP として開発可能。
- 『トータル・タンク・シミュレーター』
- ポーランドの初期戦車(軽戦車)として7TP単砲塔型が改軽戦車として9TPが使用可能。
脚注
注釈
- ^ "VA"はヴィッカース・アームストロング、"U"は国営技術工廠のウルスス部門(もと民間企業だったが世界恐慌を経て1930年に国営化)、もしくは改善を意味するポーランド語"ulepszeny"の頭文字、"-33"は1933年型をそれぞれ示す。
- ^ スイスのザウラーVBLDbの出力向上型であるVBLDdの国産版。出力がVBLDbの92hpからVBLDdでは110hpに向上している。「PZInż.」は「Państwowe Zakłady Inżynieryjne」(国営技術工廠)の略称、現在は農業機械企業持ち株会社ポルモット・ホールディング株式会社の子会社であるウルスス株式会社のワルシャワ工場。
- ^ ただし、生産型において重量は結局9トンを越えている
出典
- ^ Janusz Magnuski(1996), p7
- ^ a b Polish Armour of 1918 - 1939 / "Polish light tank 7TP"
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