黒社会
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/05/29 01:47 UTC 版)
日本における「黒社会」
読売新聞[11]によると、東京の新宿・歌舞伎町が最大の拠点とされ、かねてより複数の組織が存在し、縄張りや利権をめぐって抗争事件を引き起こしている。警視庁は集中捜査と取り締まりの強化を進めているが、歌舞伎町から構成員が他の都市へ分散する傾向もあるという。また、黒社会の関与をうかがわせる事件は、以前より大阪のミナミでも発生しているという。
また、確たる組織は持たない蛇頭にも、黒社会の構成員や日本の暴力団が関与することがあるとされる。
正規の送金でかかる15%の税金を逃れるための不正送金にも黒社会が関与しているとされる。警察庁によると1992年から2001年までに摘発された不正送金(地下銀行)グループによる中国への不正送金は11件、総額1200億円である。また、2008年に不正送金グループが45口座を日本の金融機関に所有し、5年間に24億円を不正送金していた事件が摘発されている。
「黒社会」に関する書籍
- 田雁(鈴木健一 訳)『BLACK CHINA 中国黒社会 規範なき大陸の暗黒年代記』 バジリコ、2004年
- 石田収『中国の黒社会』 講談社、2002年
- 溝口敦『中国「黒社会」の掟 チャイナマフィア』 講談社、2006年
- 富坂聡『潜入 在日中国人の犯罪シンジケート』 文藝春秋、2003年
- 何頻、王兆軍(中川友 訳)『黒社会 中国を揺るがす組織犯罪』 草思社、1997年
- 陳放(椙田雅美、宮崎真紀 訳)『海怒(ハイヌ) 東京黒社会群狼記』(上・下) バジリコ、2004年(フィクション)
「黒社会」の登場するフィクション
映画
- 『007 ドクター・ノオ』
- 『イヤー・オブ・ザ・ドラゴン』
- 『リプレイスメント・キラー』
- 『リーサル・ウェポン4』
- 『ラッシュアワー』シリーズ
- 『NYPD15分署』
- 『ロミオ・マスト・ダイ』
- 『エレクション』
- 『アドレナリン』
- 『ローグ アサシン』
- 『SAFE/セイフ』
漫画
- 『ゴルゴ13』 「殺しの紋章五爪竜(ウーツァオロン)」「チャイナタウン」
- 『ブラックラグーン』
- 『蒼天の拳』
- 『9番目のムサシ』黒社会という言葉は使われてはいないが、中国・香港・台湾等の犯罪組織が各シリーズでたびたび主人公「篠塚高/♀」と彼女の所属組織「UB」の、そして彼女と恋人の馴れ初めにも敵として登場する。
- 『ガーリー・エアフォース』
- 『勇午』
ゲーム
脚注
- ^ 盧鐵榮, 蔡紹基, 蘇頌興「解構青少年犯罪及對策: 香港, 新加坡和上海的經驗」224頁 香港城市大學出版社, 2005
- ^ “木語:暴力団が愛国者か=坂東賢治”. 毎日新聞. (2019年7月25日) 2019年7月25日閲覧。
- ^ “共産党の宿敵から相棒に? デモ隊襲撃疑われる香港マフィア「三合会」”. AFPBB. (2019年8月4日) 2019年8月5日閲覧。
- ^ “曾說「黑社會也愛國」 陶駟駒出殯原公安部長 習李胡錦濤送花圈”. 明報. (2016年4月24日) 2019年7月25日閲覧。
- ^ “曾稱「港黑社會也有愛國的」前公安部長陶駟駒出殯”. 蘋果日報. (2016年4月24日) 2019年7月25日閲覧。
- ^ “呂秉權:中共與黑社會”. 明報. (2019年7月24日) 2019年7月25日閲覧。
- ^ “【回歸廿年】回歸百科 ── 黑社會也有愛國的”. 蘋果日報. (2017年6月11日) 2019年7月25日閲覧。
- ^ “相次ぐデモ襲撃、闇組織「三合会」に再び疑いの目 香港”. AFP. (2014年10月16日) 2017年9月26日閲覧。
- ^ “香港デモ1週間 「黒社会」関与に学生ら不信感”. 日本経済新聞. (2014年10月5日) 2017年9月26日閲覧。
- ^ “【解説】 香港の駅襲撃、関与疑われる「三合会」とは? 香港政府とのつながりは”. BBC. (2019年7月23日) 2019年7月24日閲覧。
- ^ ミナミに「黒社会」の影<3>
- 1 黒社会とは
- 2 黒社会の概要
- 3 単語としての「黒社会」
- 4 日本における「黒社会」
- 5 関連項目
固有名詞の分類
- 黒社会のページへのリンク