鷲は舞い降りた
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/10/09 00:25 UTC 版)
書誌情報
日本では早川書房よりハードカバーや文庫版が発売されている。『完全版』以前の版は絶版となっている。
- 『鷲は舞い降りた』菊池光訳、1976年発行、ハードカバー版。
- 『鷲は舞い降りた』菊池光訳、1981年10月発行、〈ハヤカワ文庫NV〉。ISBN 4-15-040263-9
- 『鷲は舞い降りた 完全版』菊池光訳、1992年7月発行、ハードカバー版。ISBN 4-15-207754-9。
- 『鷲は舞い降りた 完全版』菊池光訳、1997年4月発行、〈ハヤカワ文庫NV〉。ISBN 4-15-040834-3。
映画
原作の初版が刊行された翌年の1976年にはジョン・スタージェス監督による、マイケル・ケイン、ドナルド・サザーランド、ロバート・デュヴァルらが出演した同名の映画も公開されている。映画版の邦題の表記は『鷲は舞いおりた』。映画版は原作の内容をなぞる内容となっているものの、シュタイナやラードルの階級が中佐から大佐へと変更されていたり、シュタイナを含め一部の登場人物の末路が異なるなど、細部の内容には変更が加えられている。
映画はヒット作となり原作者であるヒギンズを有名にしたが[1]、その内容については批判的な評価もある。例えば作家の伴野朗は『ミステリマガジン』1992年9月号に寄稿した記事(『冒険・スパイ小説ハンドブック』に収録)の中で原作小説を手放しで称賛する一方、映画版を「箸にも棒にもかからない駄作」であるとして酷評している[5]。
ラジオドラマ
2020年1月にNHK-FMの「青春アドベンチャー」枠で放送された(2020年1月20日 - 24日・1月27日 - 31日、全10話)[10]。
出演:東幹久、長森雅人、古河耕史、青山勝、政岡泰志、山崎たくみ、伊達暁、朝倉伸二、銀河万丈 ほか。
配役
- クルト・シュタイナ - 東幹久
- マックス・ラードル、ハリィ・ケイン - 長森雅人
- リーアム・デヴリン - 陰山泰
- リッター・ノイマン - 古河耕史
- ハーヴィ・プレストン - 小山剛志
- ヒトラー、ロスマン、ホーファ、アルトマン、ベン・ガーヴァルド、ガーヴェイ - 政岡泰志
- シュトルム、ルーベン・ガーヴァルド - 児島功一
- ジョウアナ・グレイ - 幸田尚子
- フィリップ・ヴェリカ、カール・シュタイナ - 朝倉伸二
- パメラ・ヴェリカ - 清水葉月
- グレアム - 櫻井優輝
- スーザン - 上田帆乃佳
- モリィ・プライア - 蔵下穂波
- ハインリヒ・ヒムラー - 山崎たくみ
- ヴィルヘルム・カナリス、シャフトゥ大佐、チャーチル - 青山勝
- オットー・フランク - 伊達暁
- ブラナ・レゼムニコフ - 長島すみれ
- ジャック・ヒギンズ、ナレーション - 銀河万丈
スタッフ
脚注
- ^ a b c d e f 菊池光「解説」『鷲は舞い降りた 完全版』ジャック・ヒギンズ(ハードカバー再版)、早川書房、1992年7月15日、359-360頁。ISBN 4-15-207754-9。
- ^ a b 菊池光「訳者あとがき」『鷲は舞い降りた』ジャック・ヒギンズ(文庫版第25刷)、早川書房、1981年10月31日、495-497頁。ISBN 4-15-040263-9。
- ^ 早川書房編集部 1992, pp. 33, 67, 380
- ^ a b c 早川書房編集部 1992, pp. 32–33
- ^ a b c 早川書房編集部 1992, pp. 379–389
- ^ a b c 早川書房編集部 1992, p. 168
- ^ 早川書房編集部 1992, p. 160
- ^ a b 早川書房編集部 1992, p. 176-177
- ^ ジャック・ヒギンズ 著、菊池光 訳『鷲は舞い降りた 完全版』(ハードカバー再版)早川書房、1992年7月15日、71頁。ISBN 4-15-207754-9。
- ^ “NHK オーディオドラマ過去作品アーカイブ / 青春アドベンチャー「鷲は舞い降りた」(2020年1月20日 - 31日放送)”. 日本放送協会. 2022年9月5日閲覧。
固有名詞の分類
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