魔神英雄伝ワタルシリーズの登場人物 『超魔神英雄伝ワタル』

魔神英雄伝ワタルシリーズの登場人物

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/19 04:31 UTC 版)

『超魔神英雄伝ワタル』

スズメ
声 - 宮村優子
流浪の賞金稼ぎ。身長153cm、体重不明。A型。苦手なことは自分の体重を知ること。ワタルにかかった賞金を狙い彼の旅に同行する[注 7]が、やがて本当の仲間になっていく。かなりのグラマラスで、ヒミコから「デカチチねーちゃん」、ドランには「デカチチ女」または「デカチチちゃん」と呼ばれている。がめつく明るい性格。赤ん坊の頃に両親と離れ離れになる過去があり、心の奥底では両親との再会を望んでいた。アンコクダーから唯一逃れた心星人で、本名は「イヴ」ということを知り、再会する。同族がそばに居ると手の甲に青い星の痣が浮かび上がる。
聖樹(せいじゅ)
声 - 伊藤健太郎
第一界層から落ちてきた隕石から現われた長い金髪の少年。記憶はないが「ワタルを探し出し守る」という使命を帯びてワタル達一行に同行する。身長166cm、体重30kg。その正体は翔龍子が可愛がっていた木の人形で、血液は無く、水に浮き、触ると硬く、涙は樹液で出来ており、木の人形である故に大工道具や火が苦手だが、刃物で貫かれる程度では死なない。軍刀を挿してはいるが実際に使用したのはごくわずかである。但し、危険迫った際には虎王の心が表面に現われ、厳しい表情になる。ドルクとは奇妙な縁で結ばれ、やがて彼女と結ばれる。最終回で本当の心と共に人間になり、ドルク達の旅に同行した。コミカライズASUKA版ではその経緯は異なる。

ドナルカミファミリー

ドナルカミ大王
声 - 掛川裕彦
アンコクダーの元で働く家長。身長202cm、体重166kg。単身で魔神とも互角に渡り合える。天上界に住む神だったがアンコクダーの甘言に惑わされ悪事を働き魔界へ追放され、以来良き心を捨ててしまう。しかし、ドードの説得で良き心を取り戻す。戦いの後、静かに暮らせる場所を求め家族と共に旅立つ。
ドナルカミ女王
声 - 伊倉一恵
ドナルカミ大王の妻。身長203cm。表情や物腰は非常に穏やかだが、ドSでえげつない一面があり、オヤジギャグをかまし家族の弱みを握りビビらせる。しかしアンコクダーにそそのかされた夫に心を痛めていたが、魔界に追放され生き抜くために子供を愛する気持ちを抑え心を捨てるも、後にドルクの説得と涙で良き心を取り戻す。
ドナルカミ・ドード
声 - 愛河里花子
第四子。身長130cm。体重29kg。ワタルより少し年下。トレードマークのサングラスは父である大王から貰った物。粗暴で負けず嫌いで我侭な性格。初めは悪の心しか持たず、ワタルの邪魔をしていたが、後に親友となる虎王との触れ合いや内心に秘められていた父への想いが影響して良き心を取り戻す。兄や姉との交流は薄く、長兄であるドガロの存在やドルクが女であることを知らないような描写がある。納豆などの豆類が苦手で、ヒミコには「納豆ちゃん」と呼ばれ、逆にドードはヒミコの事を「豆娘」と呼んでいる。
ドナルカミ・ドラン
声 - 林延年
第二子。身長186cm。体重64kg。オカマ。華奢で長身だが、昔はコロコロとよく太っていたらしく、昔の時代の事は本人にとっては暗黒時代だったようで、昔の自分の姿を他者に知られる事を極度に嫌がる。野心家で目的の為なら家族さえも犠牲にしようとする程に冷酷だったが、最後の最後で良き心を取り戻す。ワタルを「ちゃん」を付けて呼んでいる。ヒミコには「オカマにーちゃん」と呼ばれている。
ドナルカミ・ドルク
声 - 横山智佐
第三子。身長162cm。体重45kg。武人。普段は帽子とマスクで顔を隠しており、家族にですら心の内を見せようとしない。魔界生まれであるにもかかわらず良き心を持ち、幼い頃は人形を可愛がる普通の少女だったのだが、魔界を生き抜くため、両親によって強制的に魔界の果てに送られて剣の修行をさせられ、女と共に心を捨てたという辛い過去を持つ。聖樹達を通じ徐々に本来の心を取り戻し、やがて聖樹と結ばれる。
ドナルカミ・ドガロ
一家の第一子。魔界の遠征に出ている。父親も恐れるほど顔が恐ろしい。設定のみで劇中登場せず。
Blu-rayに収録されているコンセプトデザイン協力、朝比奈祥和のインタビューによると実際は可愛らしい見た目で、几帳面で礼儀正しい性格が他のドナルカミファミリーや魔界の者に「何を考えているのかわからない」と恐れられてしまう人物として3クール目から登場する予定だったものの、彼を中途半端に出して内容の詰め込みすぎになる可能性を考え込んだ井内監督の判断で、1話の絵コンテ制作時点で出さない事に決めたという。

アンコクダー軍

アンコクダー
声 - 菅原正志
『超』の黒幕。ワタルの良き心を奪った張本人。黒幕故に登場はかなり遅く、まともに姿を見せたのは最終決戦くらいである。最初は青年の姿で現れ、ワタルの前で彼の良き心の球を見せ「制限時間内に魔神戦で勝利し、自分の所まで来たら返してやる」と条件を付けて魔神・魔導剣王を召喚する。かろうじて魔導剣王を倒したものの疲弊し制限時間内に良き心の球を回収できなかったワタルからさらに良き心を抜き取り、聖龍妃の封印を破り良き心を物質化して作った鎧を纏った巨大な怪物の姿となる。その実力は力押しではなく、論理づくしで深層心理を突く戦法である。

注釈

  1. ^ 10歳とも紹介されるが、第1話の時点では4月13日であり、誕生日を迎えていない。
  2. ^ なお、狙っているのは美形の女性であり、ブサイクな女性は舞踏会から追い出している。
  3. ^ 当初は「ヤマビコ」・「ヤマヒコ」と呼ばれており、第9話ではワタルにも「ヤマヒコ」と言われていた。
  4. ^ 正確には、劇中では父方の祖父が現国王であり、本人は皇孫だったが、『2』の物語後に父の即位によって正式に皇子となる。
  5. ^ 正面はヒミコに「変な顔」と言われるほど唇が大きくかなり細長い顔で、クレオバトル本人はそれを見られることを嫌がっている。
  6. ^ 監督もさんざん迷った挙句これに行き着いたらしい。ただし『別冊コロコロコミック』の新聞に履歴書も書かれ、ノベライズでは遠征に出ていると言っており、存命、存在している可能性はかなり高い。
  7. ^ ワタル達は彼女の目的を当初は知らなかった。話が進むに連れ賞金の額は上がっていったが、誰にも捕らえられる事が無く、逆に返り討ちに合うなどで無効になっている。

出典

  1. ^ 倉田幸雄編「アニメキャラクターサーチ 魔神英雄伝ワタルシリーズ 戦部 ワタル」『アニメディア 1988年5月号』学習研究社、昭和63年5月11日、雑誌 01579-5、78頁。
  2. ^ 『アニメディア』1990年5月号特集 アイドルの子供の日より
  3. ^ 4話「ガラガラ村の恐怖パーティー」など。
  4. ^ 『月刊アニメディア』1990年4月号。インタビューコラムより。
  5. ^ a b ワタルファンクラブ広報より。
  6. ^ 平山隆編「ワタル新聞第5号 ワタルくんワールドQ&A」『月刊コロコロコミック 1989年6月号』小学館、平成元年6月15日、雑誌 03809-6、332頁。
  7. ^ 鈴木倫太郎編「神部新聞増刊号」『月刊OUT1月増刊号 魔神英雄伝ワタル』みのり書房、平成2年1月12日、雑誌 01588-1、94頁。
  8. ^ 召使いと思われがちであるが、これは『ワタル2超激闘編 音楽編』に収録されたイメージソングによる影響で、当時地方のレンタルビデオに置いてなかったり、地方放映はするが未視聴者だったりが多く、アニメ雑誌の投稿ページのネタなどによりそのイメージが定着してしまった節がある(『月刊アニメディア』1997年10月号超魔神英雄伝ワタル パーフェクトブック他)[独自研究?]
  9. ^ ギャグバンク編「キャラクターしょうかい ブリキントンのひとりごと」『ケイブンシャの大百科別冊・ヒーロースペシャル(13) 魔神英雄伝ワタル』ケイブンシャ、昭和63年9月20日、雑誌コード 63546-97、17頁。
  10. ^ 『アニメディア』1988年9月号付録ポスター WATARUちゃーむクラブ参照。
  11. ^ 魔神英雄伝ワタル 第1話(25分)バンダイチャンネル公式サイト
  12. ^ 要所な媒体では金龍が連れて行ったとされるが誤りである
  13. ^ 『別冊コロコロコミック』1989年4号参照。
  14. ^ 『月刊アニメディア』1991年小冊子マンガ「海火子のキズ」より
  15. ^ a b c 月刊ニュータイプ「冬馬由美」『キャラクターボイスコレクション 女性編 1』、角川書店、1994年12月25日、108頁、ISBN 4-04-852522-0 


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