高岡浩三 人物

高岡浩三

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/28 08:08 UTC 版)

人物

  • 高岡が10歳のとき父親が42歳で亡くなった。10歳で喪主を務めた。葬式の夜に実は祖父も42歳で亡くなったことを知る。その日から「自分の人生も42歳で終わるのかもしれない」と考えるようになった。会社に入ってたった20年で何かをしなければいけない、早く夢を実現させたいため実力主義の外資系企業を視野に入れ、ネスレ日本の門を叩いた[13][14]
  • 現在、高岡の未来へ遺したい夢は「健康寿命に貢献する」である[14]

仕事術

  • 信念として「思いついたことの98パーセントは実行せよ!」「リーダーは、自分の考えたこと、主張したことを「やって見せる」のが最低条件になる」「イノベーションとは、思いつきを行動に起こすか起こさないかである」[1]
  • 仕事術として「考える時間をものすごく持とう」がある。ネスレ日本時代、社員に「仕事と作業は分けてくれ。そして、仕事をしてほしい」と求めた。考えることが仕事であって、作業はできるだけ省いていくのがマネジメントの役割。書類は3枚以上高岡に見せるなというルールをつくった。そして2011年に『イノベーションアワード』を創設した。グランプリに選ばれたアイデアが、翌年の会社の戦略になり、考えた本人が高岡の直轄するプロジェクトリーダーになる。そうすることで社内にモチベーションが高まった。結果的に年間5000件を超えるアイデアが届くようになった[15]。「カフェ・イン・ショップ」のアイデアは、このアワードに応募した契約社員の女性の案がきっかけとなった[16]
  • いま日本にはリノベーション(改修)じゃなくてイノベーション(発明)が必要だ。イノベーションとは「顧客が認識していない問題」あるいは「解決できるはずがないと諦めている問題」を解決すること。「顧客が認識している問題」を解決するのは、リノベーションにすぎない[15][13]
  • 41歳のときにスイスの本社からキットカットのマーケティング責任者を託された。1~2月の売れ行きが好調だというデータのある九州地方では、方言の「きっと勝っとお」に聞こえるため、受験生の縁起担ぎになっていることが判明。これをヒントに、2003年から受験生応援キャンペーンなどを展開。結果、売上が延び、5年で利益率5倍というミッションも達成した[14]

出演

テレビ

インターネット放送


  1. ^ a b c d e f g h i j k Yahoo!オーサー「高岡浩三」
  2. ^ ネスレ日本 社長兼CEO交代”. 食品産業新聞社. 2020年2月12日閲覧。
  3. ^ 日経 私の道しるべ 高岡浩三”. 日経新聞. 2019年1月1日閲覧。
  4. ^ 【日経ビジネス】元ネスレ高岡氏「顧客の問題が見つかれば、5倍の価格でも売れる」
  5. ^ 元ネスレ高岡浩三氏単独インタビュー「DXがヒットの形を変える」
  6. ^ ノウハウは引き継げるか? ネスレ高岡浩三が始めた新しい学校
  7. ^ 【イノベーションを実現するデジタルイノベーションサロン開設】元ネスレ日本代表の高岡浩三氏がコンテンツプロデューサーに
  8. ^ イノベーションを語る「高岡浩三」
  9. ^ 【Forbes】本田圭佑、高岡浩三、溝口勇児──異色の3人が、新たなファンドを立ち上げたワケ
  10. ^ 講演会講師「高岡浩三」
  11. ^ a b c d e f g h i j サイバーエージェント取締役「高岡浩三」
  12. ^ 第24回国際女性ビジネス会議”. ewoman, Inc.. 2020年9月27日閲覧。
  13. ^ a b 【新R25】「君らの世代は給料安いでしょう…?」伝説のマーケターが教える、成功のため“考え抜く”スキル
  14. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q テレビ出演一覧「高岡浩三」
  15. ^ a b 【日経ビジネス】元ネスレ高岡氏「顧客の問題が見つかれば、5倍の価格でも売れる」
  16. ^ 経営とは、マネジメントではない。マーケティングである。——ネスレ日本 代表取締役社長兼CEO 高岡 浩三氏
  17. ^ ジャパンミラクルで大躍進! 外資系食品企業のイノベーション戦略 - テレビ東京 2017年9月28日


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