次世代型作家のリアル・フィクション
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/25 07:56 UTC 版)
関連情報
- トークセッション
-
- リアル・フィクションとは何か?
- 2005年10月8日、京都SFフェスティバル内で行われた、「リアル・フィクション」の定義を巡るトークセッション
- 参加者:桜坂洋、桜庭一樹、新城カズマ、S-Fマガジン編集長(当時)塩澤快浩
- 「SFが読みたい! 2006年版」(早川書房、2006年2月)に「次世代型作家トークセッション「リアル・フィクション」とは何か?」として収録。
- リアル・フィクションからその先へ
- 2007年10月6日深夜、京都SFフェスティバル内で行われた、「リアル・フィクション」を巡るトークセッション
- 参加者:東浩紀、桜坂洋、新城カズマ、伊藤計劃
- マンガ
-
- セカイの中心で、愛。(西島大介) - 「リアル・フィクション」成立の由来などが語られている。(「SFが読みたい! 2004年版」)
- SFマンガっち(西島大介) - マンガっちが「リアル・フィクション」の正体に迫る。(「SFが読みたい! 2006年版」)
同時期の他ジャンルでの動向
「次世代型作家のリアル・フィクション」開始時の『S-Fマガジン』での特集「次世代型フィクション・ガイド70」で、次世代のミステリーの書き手として紹介された10人のうちの4人、舞城王太郎・佐藤友哉・西尾維新・清涼院流水は、その3ヶ月後に創刊された文芸雑誌『ファウスト』の中心メンバーとなり、ミステリーとライトノベルの狭間で「ファウスト系」と呼ばれる新たな流れを作っていく。
ライトノベルのジャンル的発展に伴い、SFとライトノベルの狭間から生まれたのが「次世代型作家のリアル・フィクション」で、ミステリーとライトノベルの狭間から生まれたのが「ファウスト系」だった、とも言える。実際、両者のイラストレーターのセレクトは重複しているが、小説や批評で両者を掛け持ちしていたのは『ファウスト』の前身のひとつである『新現実』(角川書店)で執筆していた東浩紀、西島大介、元長柾木の3名だけで、作家陣は一線を画していた。
ただ、両者のムーブメントが終息した後の2010年代には「次世代型作家のリアル・フィクション」側だった海猫沢めろんが「ファウスト系」の系譜にある星海社で『左巻キ式ラストリゾート』を文庫化し、逆に『ファウスト』でtoi8のイラストーリー原作を務めていたゆずはらとしゆきの『咎人の星』には「1991年のリアル・フィクション」の惹句が付いている。
- 次世代型作家のリアル・フィクションのページへのリンク