機動戦艦ナデシコ -The prince of darkness- 概要

機動戦艦ナデシコ -The prince of darkness-

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/05 14:16 UTC 版)

概要

テレビアニメ『機動戦艦ナデシコ』の続編作品。テレビシリーズのラストから3年後が舞台となっている。

コメディー色の強かったTVシリーズと比べ、物語はシリアス寄りのものとなっている(ただし要所要所にギャグが散りばめられている)。これはTVシリーズにおいて、主人公であるはずのアキトの成長をほとんど描くことが出来ていなかったため、それでは余りに不憫だという監督の佐藤の意向で、彼の物語をルリの視点で追う形のものとなったためである。そのため、佐藤が脚本も手がけた。

加えてTV版ではスケジュールの関係で制作が駆け足だったことや、内容のウケ狙いに走りすぎ、遊びすぎたという反省点の元で立ち上がっている。プロデューサーの大月俊倫がもう少しシビアな内容を期待していたことと、(スタッフ内でもコメディ部分自体はアリとして)シリアスな場面も納得できる描き方をして欲しいという要望から、作品の総決算として制作された。

当時まだ無名に近かった仲間由紀恵が声優として出演していた(仲間は後日談で、声優としての仕事より取材・インタビューを受けていた時間の方が長かったと冗談半分で語っている)。

佐藤によるノベライズの予定もあったが、後に中止された。原稿の元データは一部を残し紛失しているようで、その一部は『機動戦艦ナデシコ・ノベルテ+』に収録されている。

1999年の第30回『星雲賞』映画演劇部門・メディア部門受賞作品。第21回『アニメグランプリ』グランプリ部門受賞作品。

キッズステーションの特番放送時にエンディング『Dearest』を短くしたバージョンが放映された。

配給収入は5億円[1]

あらすじ

先の戦争終結より3年が経った西暦2201年。地球と木星間に和平(休戦条約)が結ばれ、人類は再び一つになろうとしていた。そんな中、ボソンジャンプを新たな交通手段として使用する計画「ヒサゴプラン」のコロニーが次々と襲撃される事件が発生する。連合宇宙軍ナデシコB艦長ホシノ・ルリ少佐は、事件調査のためターミナルコロニー「アマテラス」へ向かう。

登場人物


  1. ^ 「1998年日本映画配給収入」『キネマ旬報1999年平成11年)2月下旬号、キネマ旬報社、1999年、175頁。 
  2. ^ 月刊ニュータイプ』1998年7月号の『機動戦艦ナデシコ』特集にて詳細が記載されている
  3. ^ 『月刊ニュータイプ』2000年頃に収録
  4. ^ 『月刊ニュータイプ』1998年8月号の劇場版『ナデシコ』特集にて
  5. ^ 『アニメディア』1998年8月号インタビューにて
  6. ^ DVD初回製造分の冊子および劇場パンフレットや当時のアニメ誌に詳細が記載されている






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