校正 出版後の修正

校正

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/19 06:21 UTC 版)

出版後の修正

出版物には誤りがないことが望ましいが、実際にはなかなか完璧に校正を行うことはできない。また、時を経て状況が変化する場合もある。このような後から発覚した誤りや変化は、緊急を要し販売に間に合う場合には、正誤表を挟み込むなどの対策がとられる。新聞では、「訂正」欄を設けて誤りを正している。出版団体などがウェブサイトをもつ場合には、ウェブページに訂正を掲載することもある。

一般の書籍では、増刷または増版を行う時点で修正を行う。増刷をするごとに1刷、2刷と呼ばれ、大きな改訂を伴う増刷の場合には、1版、2版と呼ばれる。当然ながら、初版本(1版1刷の本)には後の版に比べて多くの誤りを含むことになり、これが初版本がコレクションの対象とされる要因ともなっている。

脚注

参考文献・関連本

  • 『校正の研究』(大阪毎日新聞社校正部、大阪毎日新聞社、1928年)
  • 『校正のこころ』(大西寿男著、創元社、2009年)
  • 『新しい校正者の基礎知識』(野村保惠著、日本エディタースクール出版部、2009年)
  • 『標準 校正必携』(第八版、日本エディタースクール出版部、2011年)
  • 『くらべて、けみして 校閲部の九重さん』(こいしゆうか作・新潮社校閲部協力、新潮社、2023年 ISBN 410355391X

関連項目

外部リンク


注釈

  1. ^ ヒキタクニオ『角』(光文社文庫、2005年)では角の生えた麻起子の上司が「日本語は我々潮光社校閲部が守る!」という気概をもっている設定だった[要ページ番号]
  2. ^ オノレ・ド・バルザックはしばしばこの段階で多大な変更を行ったので、十校以上にも及ぶことがあり、植字工・校正者泣かせであった[要出典]
  3. ^ フィルムから直接印刷することは、印刷の原理上できない。

出典

  1. ^ 色校”. 賢者の印刷用語集. ウイル・コーポレーション. 2024年1月15日閲覧。
  2. ^ 福地源一郎『『懐往事談』附録の「新聞紙実歴」』改造社(文庫)、1941年、197-200頁。 
  3. ^ 宮木あや子校閲ガールKADOKAWA、2014年、44頁。 
  4. ^ 責了”. 賢者の印刷用語集. ウイル・コーポレーション. 2024年1月15日閲覧。


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