松澤暢 松澤暢の概要

松澤暢

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/01/19 15:45 UTC 版)

研究

1999年に東北地方の太平洋沖で発生した数千回の地震波形を丹念に調べ直し、岩手県釜石市沖で地震様式(揺れの初動、地震波形、震動継続時間、規模)のよく似た地震が約5年周期で発生していると発表した。また、釜石沖の地震クラスターについて、何回もの地震サイクルにわたるTime-to-Failure解析を行い、5回のサイクルのうち4回については、ほぼ同様のパターンを示すことを明らかにしたと2002年に発表している[1]

2011年の東北地方太平洋沖地震の発生可能性を予見できなかったことについて、「我々は短い期間のデータから考え出したことに縛られて、間違った前提条件のもとに将来を推定していたのである。そのことについて深い反省を行わなければならない。」と述べ、地震学会に猛省を促している[2]

略歴

  • 1981年 東北大学 理学部 天文及び地球物理学科第二
  • 1986年 東北大学 理学研究科 地球物理学専攻 同年3月 東北大学理学博士 論文は「Detailed structure of the upper mantle beneath the northeastern Japan arc(東北日本弧上部マントルの微細構造) [3]
  • 1998年 東北大学大学院理学研究科 助教授
  • 2003年 東京大学地震研究所 助教授
  • 2004年 東北大学大学院理学研究科 助教授
  • 2007年 東北大学大学院理学研究科 准教授
  • 2008年 東北大学大学院理学研究科 教授
  • 2009年 地震予知連絡会 副会長

主要論文

共著

ほか


  1. ^ 釜石沖 「固有地震」 の Time-to-Failure 解析 (PDF)
  2. ^ 松澤暢「M9を想定するために何が欠けていたのか? 今後どうすれば良いのか? (PDF) 」 『地震学の今を問う(東北地方太平洋沖地震対応臨時委員会報告)』、日本地震学会、2012年5月、 9-12頁、2013年12月26日閲覧。
  3. ^ 博士論文書誌データベース


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