戦闘爆撃機 戦闘爆撃機の概要

戦闘爆撃機

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/07 22:34 UTC 版)

ハードポイントに通常爆弾を装備したSu-34

戦闘爆撃機は、戦闘機と爆撃機の能力を兼ね備えた機体。戦闘攻撃機は、戦闘機用の兵装と攻撃機用の兵装の双方を搭載でき、また状況に応じて戦闘機としても攻撃機としても活動できる機体。戦闘機としても攻撃機としても能力を兼ね備えた多用途機である。戦闘機に爆弾などを搭載することはできるが、対地攻撃用システムを積んでいないものは、精度が低いものになるので戦闘攻撃機とは言わない。攻撃機の搭載量が高まった面から見れば、戦闘爆撃機と戦闘攻撃機は同じものとなった[2]

また、対地攻撃をメインとして爆弾を投下した後に空中戦もこなせる航空機を戦闘爆撃機、対地攻撃と空中戦の両方を十分にこなせる機体を戦闘攻撃機とする書籍もある[3]。爆装を施した戦闘機の全てを戦闘爆撃機とするもの、ジェットエンジンマルチロール機と同義とするものなど、様々な基準がある。マルチロール機が発展してからは、爆撃機(攻撃機)の能力を持つ戦闘機が一般的となり、単に戦闘機と呼ばれることが多い。


注釈

  1. ^ 後には戦略爆撃機戦力を補完するため、核兵器の運用に特化したFB-111も既存機の改修型として製作された。
  2. ^ ソ連軍・ロシア軍では前線爆撃機ロシア語: фронтовой бомбардировщик)に分類されている。
  3. ^ 「高性能だが高価な大型戦闘機」(High)と「傑出した性能はないが比較的安価な中・小型戦闘機」(Low)の両方を調達・装備する(Mix)ことで、予算の圧迫を軽減しつつ数量的に十分な数を揃えた航空戦力を整備する戦力整備思想。

出典

  1. ^ 河野嘉之『図解戦闘機』新紀元社10-11頁
  2. ^ 青木謙知『ミリタリー選書1現代軍用機入門 (軍用機知識の基礎から応用まで)』12頁
  3. ^ あかぎひろゆき『40字要約で分かる 兵器の常識・非常識』
  4. ^ 河野嘉之『図解戦闘機』新紀元社46頁、戦史叢書52陸軍航空の軍備と運用(1)昭和十三年初期まで57頁
  5. ^ 戦史叢書52陸軍航空の軍備と運用(1)昭和十三年初期まで60頁
  6. ^ 戦史叢書52陸軍航空の軍備と運用(1)昭和十三年初期まで57-59頁
  7. ^ 森史郎『零戦の誕生』光人社57-58頁
  8. ^ 源田実『海軍航空隊、発進』文春文庫204頁
  9. ^ 奥宮正武『海軍特別攻撃隊』朝日ソノラマ55頁


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