戦争賠償 戦争賠償の概要

戦争賠償

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/07/05 06:17 UTC 版)

多くの場合賠償金の形を取る。通常、戦争賠償が支払われるのは敗戦国から戦勝国に対してのみであり、逆の例は少ない。賠償する対象は戦勝国の費やした戦費も含まれ、戦争法規違反には限らない。よく似た概念語として「戦後補償」があるが、一般に戦争賠償は国家間、戦後補償は国家対個人の賠償・補償を指す場合に使われる。

第二次世界大戦を例にとるならば、日本の場合は国家間の戦争賠償、ドイツの場合は国家対個人の戦後補償にも応じている(ただしドイツの公式な立場は「個人が戦争で受けた被害を自国政府以外に請求することはできない」というものであり、ドイツ国民以外の戦争被害の請求は認めていない)。ドイツの個人に対する賠償の場合は、敗戦国であっても戦勝国に対し自国民が受けた被害(戦勝国内や独立国内に遺棄されたインフラ資産など)に対する賠償を請求し実際に賠償がなされたことがあり、この点は敗戦国にのみ負担が偏るという賠償に対する批判に類しない。また、遺棄された在外資産は中間賠償と呼ばれる賠償の一部という形態をとることもある。


  1. ^ “Deutschlands Reparationszahlungen laufen aus [Germany's reparation payments end]” (German). Welt Online. (2010年9月28日). http://www.welt.de/wirtschaft/article9923669/Deutschlands-Reparationszahlungen-laufen-aus.html 2010年9月29日閲覧。 
  2. ^ 賠償並びに戦後処理の一環としてなされた経済協力及び支払い等(PDF)
  3. ^ クウェイト:対イラク賠償請求問題” (PDF). かわら版 ― 湾岸・アラビア半島地域ニュース ―. 財団法人中東調査会. 2006年3月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2006年10月2日閲覧。


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