勝手に!カミタマン あらすじ

勝手に!カミタマン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/08 02:35 UTC 版)

あらすじ

スーパーヒーローにあこがれる根本伸介少年は偶然にも神様の「カミタマン」と出会う。彼の力で念願の「ザ・ネモトマン」というヒーローに変身する伸介だったが、今ひとつパッとしない本人の性格もあって毎回ご町内に大騒動が起こるのだった。

概要

ペットントン』『どきんちょ!ネムリン』から続く動物・ペット路線だが[1]、本作品では主人公の少年がヒーローに変身するという要素が加わっており、数々のヒーロー番組を制作してきた東映・石ノ森章太郎による当時としては斬新なヒーロー番組のパロディ作品となっている[2][3][注釈 1]

メインキャラクターのカミタマンは、前作のネムリンに引き続きマペットで表現されている[3]。歩行ギミックやラジコンによる表情の変化などより豊かな感情表現が可能となっている[4]

前作の『どきんちょ!ネムリン』ではスポンサーの玩具メーカーがネムリンの人形を沢山作りたかったのに、工場が手配できず増産できなくなり、7ヶ月で終了し[5]、この番組が誕生したが、この番組は最初から玩具が出ない[6]という、この手のジャンルの番組としては異例の状況になった。この点について平山亨プロデューサーは「不思議だった。」と述べており[6]、どのような経緯でそうなったかは不明である。

登場キャラクター

カミタマン
伸介が拾ってきたドンブリ型の土器にお湯を注いだことで出現した南の島・カミタン島出身の神様の子ども[4]。木槌を手に持って「カモン・カカモン・カカモカ・カミタ!」と呪文を唱えると神通力を使えるほか[7]、頭部のモヒカン毛は「カミタンブーメラン」として飛ばすことができる[4][注釈 2]

根本家

根本 伸介 / ザ・ネモトマン
カミタマンを拾うことで居座られた小学生。ネモトマンに変身させられるが、コスチュームが変わり、飛行能力とハイテンションになること以外は特に超人能力はないため、弱い[7]。変身した時の決めセリフは「神に代わって悪を斬る、正義のスーパーヒーロー、爆発!ザ・ネモトマン!」[7]。第15話では多くの焼き魚を食べたことで「カルシウム入りネモトマン」に強化した[7]
根本 マリ
伸介の妹。
根本 太郎
伸介・マリ兄妹のパパ。
根本 裕子
伸介・マリ兄妹のママ。

その他

横山
「必殺遊び人」の異名を持つ伸介の悪友の眼鏡少年[7]。マリに恋しているが、彼女をお尻を触ったり、しつこく付きまとうなど変態的行動が見られる[7]
とらばる聖子
職を転々とするフリーターの女性。カミタマンを狸と誤認してそう呼ぶ[4]
妖怪タタリ[注釈 3]
緑の全身タイツに褌を締めたカミタマンの敵ともいえる変な怪人[4]
ネクラ怪獣モスガ
カミタマンの悪友。カミタマンの大ファンを自認する[4]
佃煮博士
モスガを佃煮にして販売しようとする貧乏科学者。借金取りの聖子に追い回されたこともある。最終的には町の何でも屋になった。

キャスト

声の出演

スーツアクター


注釈

  1. ^ 「根本少年が変身するネモトマン」という設定は前々作『ペットントン』でも用いられており、書籍『全怪獣怪人 下巻』では本作品は『ペットントン』のネモトマンを発展させたものだとする見解を示している[2]
  2. ^ なお、カミタンブーメランは菊池桃子のファンであったため、第22話では佃煮博士が用意した生写真によって技を破られたこともあるが、ブラジャーとパンティを付けて性別を改めさせて生写真を突破した[4]
  3. ^ 書籍によっては、怪人タタリ君と記述している[4]

出典

  1. ^ 常識 2013, pp. 120、148.
  2. ^ a b 全怪獣怪人 下 1990, p. 401
  3. ^ a b 「ヒーローファイル 勝手に!カミタマン」『甦る!石ノ森ヒーローファイル』Gakken〈Gakken Mook〉、2013年9月10日、85頁。ISBN 978-4-05-610166-9 
  4. ^ a b c d e f g h 常識 2013, pp. 120–121, 「ヒーローの神様・カミタマンのふるさとは?」
  5. ^ 平山亨 (2012). 泣き虫プロデューサーの遺言状~TVヒーローと歩んだ50年~. Tōkyō: 講談社. p. 272. ISBN 978-4-06-364900-0. OCLC 820018305. https://www.worldcat.org/oclc/820018305 
  6. ^ a b 平山亨 (2012). 泣き虫プロデューサーの遺言状~TVヒーローと歩んだ50年~. Tōkyō: 講談社. p. 274. ISBN 978-4-06-364900-0. OCLC 820018305. https://www.worldcat.org/oclc/820018305 
  7. ^ a b c d e f 常識 2013, pp. 122–123, 「カミタマンの力で変身したザ・ネモトマンの強さは?」
  8. ^ TV 勝手に! カミタマン (1985)について 映画データベース”. allcinema. スティングレイ. 2020年5月2日閲覧。
  9. ^ TV 勝手に! カミタマン (1985)について 映画データベース”. allcinema. スティングレイ. 2020年5月2日閲覧。
  10. ^ 最終話では竹神昌央が代役。
  11. ^ 「スーパー戦隊制作の裏舞台 辻野正人」『スーパー戦隊 Official Mook 20世紀 1998 星獣戦隊ギンガマン講談社〈講談社シリーズMOOK〉、2019年2月8日、33頁。ISBN 978-4-06-513647-8 
  12. ^ 常識 2013, p. 123.
  13. ^ 北海道新聞』(縮刷版) 1985年(昭和60年)4月 - 1986年(昭和61年)3月、テレビ欄。
  14. ^ a b 「全国縦断放映リスト」『アニメージュ』1986年11月号、徳間書店、114 - 116頁。 
  15. ^ 「全国縦断放映リスト」『アニメージュ』1987年3月号、徳間書店、127頁。 
  16. ^ 『北國新聞』1985年10月5日付朝刊、テレビ欄。
  17. ^ 北日本新聞』1986年3月29日付朝刊、テレビ欄。
  18. ^ 『北日本新聞』1985年11月8日付朝刊、テレビ欄。
  19. ^ 西日本新聞』 1985年(昭和60年)4月 - 1986年(昭和61年)3月、テレビ欄。






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