交響曲第79番 (ハイドン) 交響曲第79番 (ハイドン)の概要

交響曲第79番 (ハイドン)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/04/25 07:36 UTC 版)

概要

本作から第81番までの3曲は1783年から翌年にかけて作曲されたが、いずれも作曲の経緯はわかっていない。ハイドン研究で知られるアントニー・ヴァン・ホーボーケンは、一連の作品のうち第81番が最初に書かれ、本作が最後に書かれたと推測している[1]

編成

フルートオーボエ2、ファゴットホルン2、弦五部

曲の構成

全4楽章、演奏時間は約25分。

  • 第2楽章 アダージョカンタービレ - ウン・ポコ・アレグロ
    変ロ長調、4分の3拍子 - 2分の2拍子(アラ・ブレーヴェ)、一種の変奏曲形式。
    非常に風変わりな構成となっており、変奏曲風の緩徐楽章として始まるにもかかわらず、後半は前半と無関係なアレグロの曲になっている。
    4分の3拍子による前半のアダージョ・カンタービレでは主題と6つの変奏からなるが、それぞれの変奏に劇的な変化はなく、徐々に変化していくように書かれている。続く2分の2拍子のウン・ポコ・アレグロでは、前半と打って変わって「A-B-A'」の形式で書かれているが、ここで示される主題は第39番の第1楽章を彷彿とさせるものになっている[2]

  1. ^ Anthony van Hoboken: Joseph Haydn. Thematisch-bibliographisches Werkverzeichnis, Band I. Schott-Verlag, Mainz 1957, S. 125.
  2. ^ Walter Lessing: Die Sinfonien von Joseph Haydn, dazu: sämtliche Messen. Eine Sendereihe im Südwestfunk Baden-Baden 1987-89, herausgegeben vom Südwestfunk Baden-Baden in 3 Bänden. Band 2, Baden-Baden 1989, S. 238 bis 239.


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