ラーナック城 ラーナック城の概要

ラーナック城

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/05/29 09:58 UTC 版)

ラーナック城の外観
電飾されたラーナック城
ラーナック城の館内

概要

1873年から1887年にかけて、大富豪であり政治家でもあったウィリアム・ラーナック(英語版)が妻のエリザ・ジェーン・グイズと共に暮らすために建造した。地元の建築家であるロバート.A.ローソン(英語版)などが設計を手がけた。城には43の部屋と大広間があり、46人の使用人が働いていた。その後も増築は続けられ、1897年にはウィリアムの娘のケイティの21歳の誕生日用に特設のダンスホールも作られた[2]

ラーナック氏はこの城を『The Camp』と呼んでいたが[2]、建造後には度重なる不幸に見舞われ、1898年10月にニュージーランド議会の建物内で自殺した。娘のケイティも病気のため21歳で死去した。ウィリアムの遺志をめぐって激しい法廷闘争が繰り返され、結局は1906年に城は売りに出された[3]

半ば放棄されていたこの城は、1967年にバリー・バーカーとその妻のマーガレットに買い取られ修復された。

現在、城と庭園は観光客に一般開放されておりダニーデン市の観光地の1つである。城からオタゴ半島と海岸線を見渡すことができる。ホテルとしても営業をしており、宿泊、食事、結婚式にも利用できる。

ラーナック城は、ニュージーランドでも最も有名な幽霊屋敷心霊スポット)の一つである。この城の大広間などにウィリアムやケイティの幽霊が現れると言われており、彼等と思わしき人影を見た、空の部屋からタバコの匂いがした、観光客や従業員が「後ろから誰かに背中を押された」という証言をした、などの体験談が寄せられており、『Ghost Hunt』(英語版[注 1]や『Ghost Hunters International』(英語版[注 2]などの国内外のメディアでも取り上げられてきた[4][5][6]

外部リンク



注釈

  1. ^ 第1話「Larnach Castle」(2005年6月28日)
  2. ^ シーズン1第8話「Larnach Castle」(2008年7月9日)

出典

  1. ^ Larnach Castle and the National Heritage Preservation Incentive Fund” (英語). ニュージーランド文化遺産省(英語版. 2023年5月28日閲覧。
  2. ^ a b 'The Camp' and 'The Cliffs'”. ニュージーランド文化遺産省(英語版). 2023年5月28日閲覧。
  3. ^ Early History of Larnach Castle”. 公式ウェブサイト. 2023年5月28日閲覧。
  4. ^ Hamish McNeilly (2012年12月28日). “Ghost pushed us, Larnach Castle tourist claims”. オタゴ・デイリー・タイムス(英語版. https://www.odt.co.nz/news/dunedin/ghost-pushed-us-larnach-castle-tourist-claims 2023年5月28日閲覧。 
  5. ^ Sarah Lang (2008年11月30日). “Otago: Eerie episodes haunt Kiwi castle”. ニュージーランド・ヘラルド. https://www.nzherald.co.nz/travel/otago-eerie-episodes-haunt-kiwi-castle/DDQF5PMNMNAYEJ64Z75KNOCETM/ 2023年5月28日閲覧。 
  6. ^ Ruickbie, Leo (2013) (英語). A Brief Guide to Ghost Hunting: How to Investigate Paranormal Activity from Spirits and Hauntings to Poltergeists. Little, Brown Book Group(英語版). p. 11. ISBN 9781780338279. https://books.google.com/books?id=uS6fBAAAQBAJ&pg=PT11 


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