ミュンヒハウゼン男爵
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/04/10 02:44 UTC 版)
関連用語
周囲の同情や関心を集めるために、病気を装ったり自傷したりする精神疾患をミュンヒハウゼン症候群(自傷対象が自分以外の家族などの例もあり、こちらは代理ミュンヒハウゼン症候群という呼称がつけられている)というが、これはミュンヒハウゼンがほら話で周囲の関心を集めたことにちなんでつけられた病名である。
ミュンヒハウゼンのトリレンマとはものごとの確実な根拠が得られることはないのではないかという問題提起である。ミュンヒハウゼンが自分の髪を引っ張りあげることで、底なし沼から脱出したエピソードから名づけられた。
上記のエピソードは、版によっては、髪ではなくブーツの紐を引っ張りあげたことになっている。コンピュータやエレクトロニクスの分野で用いられる「ブートストラップ」という技術および機能の名称はこのエピソードに由来するとされるが、詳細はつまびらかでない。
書籍
- 『ほらふき男爵の冒険』ビュルガー編 新井皓士訳、岩波文庫 1983.4
- 『ほらふき男爵の冒険』ミュンヒハウゼン(実際の原書はビュルガー編)高橋健二訳(児童向け抄訳) 偕成社文庫 新版1983年
- 『バロン』チャールズ・マッケオン テリー・ギリアム、立花薫訳、徳間文庫 1989.6
- 『ケストナーの「ほらふき男爵」』エーリッヒ・ケストナー 池内紀、泉千穂子訳、筑摩書房 1993.2、ちくま文庫 2000
- 『ほらふき男爵の冒険』G.A.ビュルガー編 斉藤洋訳(児童向け抄訳) 偕成社 2007
- 『新訳 ほらふき男爵の冒険』ビュルガー編 新井皓士訳(児童向け抄訳) 集英社みらい文庫 2015.5
- 『ほら吹き男爵の冒険』酒寄進一訳、光文社古典新訳文庫 2020.6
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