ホンダ・オデッセイ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/13 13:25 UTC 版)
5代目 北米仕様 RL6型(2018年 - )
ホンダ・オデッセイ(5代目北米仕様) RL6型 | |
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エリート(フロント) | |
エリート(リア) | |
概要 | |
製造国 | アメリカ合衆国 |
販売期間 | 2018年- |
ボディ | |
乗車定員 | 7/8人 |
ボディタイプ | 5ドア ミニバン |
駆動方式 | FF |
パワートレイン | |
エンジン | 3.5L V6 直噴SOHC i-VTEC |
最高出力 | 280hp/6,000rpm |
最大トルク | 262ft·lbf/4,700rpm |
変速機 | 9速AT / 10速AT |
サスペンション | |
サス前 | ストラット式 |
サス後 | マルチリンク式 |
車両寸法 | |
ホイールベース | 118.1in(3,000mm) |
全長 | 203.2 in (約5,161 mm) |
全幅 | 78.5 in (約1,993 mm)) |
全高 | 68.3 in (約1,734 mm)~69.6 in (約1,767 mm) |
車両重量 |
4,354 - 4,593 lbs (1,975kg - 2,083kg) |
2017年1月北米国際自動車ショーにおいて発表され、同年春より北米市場で販売予約が開始された。ホンダR&Dアメリカズで開発され、生産はアラバマ工場で行われる。
ボディー・シャシーとも新開発だが、ホイールベースは先代・先々代から据え置き。全長はわずかに延長されたが、全幅は0.7 in (約18 mm)狭められている。フロントヘッドライトおよびテールライトにLEDを採用し、先進感のあるシャープさを演出。空力性能にも優れた流麗なボディーラインや、スライドドアのレールをウインドウ下に隠すなどの細やかな配慮により、精悍でありながらもエレガントな外観に仕上げいる。
エンジンはV6 3.5Lを継続搭載するが、直噴化・VCM(可変シリンダーシステム)の搭載 により、先代モデルに対して最高出力で32hp、最大トルクで12 ft·lbf向上。トランスミッションはLE・EX・EX-Lには9速ATを新採用。また、上級グレードである「TOURING」「TOURING ELITE」ではホンダ車およびミニバンとして世界初採用となる10速ATを搭載した。
リアサスペンションは新開発。ステアリングフィールや乗り心地を向上させたことに加え、よりコンパクトに設計したことで、米国内で販売されるミニバンにおいてトップの荷室容量を確保している。また。可変ギアレシオ付きデュアルピニオンEPSを新採用したほか、ロック・トゥ・ロックの回転数を減らし、高い応答性と取り回しの良さを実現している。
2列目シートには中央席を取り外して、左右の座席を真横にスライドさせることができるマジックスライドを採用。2列目シートにチャイルドシートを装着した状態での3列目へのスムーズなアクセスや、2列目の座席を互いに離したり、近接させたりと、状況に応じたシート配置が可能となる。また、遮音ガラスや3層のドアシールを採用する等、徹底したノイズ低減で静粛性を追求した。
ドライバーが後部座席の乗員にスピーカーやヘッドフォンを通して話しかけることができる「Cabin Talk(キャビントーク)」を搭載。暗い室内でもダッシュボード中央の8インチ高解像度ディスプレイオーディオに、車載の赤外線カメラで後部座席の様子を映し出して見守ることができる「Cabin Watch(キャビンウォッチ)」も採用する等、ユーティリティ性能の向上を図っている。
安全面では、アダプティブ・クルーズ・コントロール(ACC)や車線維持支援システム(LKAS)等を含む安全運転支援システム「Honda SENSING」をEX以上の主要グレードに標準装備。加えて、次世代ACEボディーや、運転席および助手席のニーエアバッグなどにより、最高水準の安心性能を実現している。
2023年にはツーリングのみの設定だったメキシコにブラックエディションが投入された[31]。
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EX-L
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2021年5月改良型(フロント)
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2021年5月改良型(リア)
注釈
- ^ 当時のホンダは業績低迷の中、新型車製造にあたって生産ラインの改修へ資金を投じる余裕がないなどの制約から、初代のボディサイズが決定したといわれている。
- ^ “コンディションメーター”の名称で、液晶表示ユニットタイプ。設置方法はインパネ中央部エアコン吹き出し口下にビルトイン(純正の時計と入れ替え)とダッシュボード中央部上置きの2種類が存在した。表示内容はバーグラフ式のタコメーターとともに、時計、外気温、電圧の表示を切り替えて選択できた。
- ^ 4代目では再び元に戻されている。なお、Eは大文字でありながら高さは前後の小文字と同じとなっている(各世代の写真参照)
- ^ なお、Hondaスマートカードキーシステムのオプション化と「パワーユーティリティパッケージ」の装備内容変更は「M」にも適応。
- ^ 「アブソルート」のみ、パドルシフトでのマニュアルシフトが可能。
- ^ オデッセイの「e:HEV」への呼称変更に伴い、日本国内におけるHonda車の2モーターハイブリッドシステム搭載車はすべて「e:HEV」へ統一された。
- ^ 二輪車においては新大洲本田摩托有限公司製のスーパーカブ(JBH-AA04型・EBJ-JA10型)、トゥデイ(BA-AF61型・JBH-AF67型)、ジョルノ(JBH-AF70型)、ディオ(BA-AF62型・JBH-AF68型)や、五羊-本田摩托(広州)有限公司製のディオ110(EBJ-JF31型)、スペイシー100(BC-JF13型)、リード(EBL-JF19型)、ベンリィ(スクーター各型)、CB125F(EBJ-JC64型)などの例がある。
- ^ 工場出荷時は機能オフ設定となっているので、機能オンにするにはディーラーの専用機器によるセッティング作業(ディーラーオプション扱い)が必要。
出典
- ^ デアゴスティーニジャパン週刊日本の名車第46号15ページより。
- ^ “オデッセイ(ホンダ)1994年10月~1999年11月生産モデルのカタログ”. リクルート株式会社 (2020年1月22日). 2020年1月21日閲覧。[リンク切れ]
- ^ デアゴスティーニジャパン週刊日本の名車第23号13ページより。
- ^ ホンダ、「次期 オデッセイ」プロトタイプの概要を発表、第33回 東京モーターショーにて公開ホンダ4輪製品ニュース 1999年10月18日 2013年10月27日閲覧
- ^ “オデッセイ(ホンダ)1999年12月~2003年9月生産モデルのカタログ”. リクルート株式会社 (2020年1月22日). 2020年1月22日閲覧。
- ^ “オデッセイ(ホンダ)2003年10月~2008年9月生産モデルのカタログ”. リクルート株式会社 (2020年1月22日). 2020年1月22日閲覧。
- ^ デアゴスティーニジャパン週刊日本の名車第85号17ページより。
- ^ “「オデッセイ」の車高が14センチ上がったワケ”. 東洋経済デジタル (東洋経済新聞社). (2013年11月1日) 2014年10月28日閲覧。
- ^ オデッセイ、国内累計販売台数100万台達成
- ^ “オデッセイ(ホンダ)2008年10月~2013年10月生産モデルのカタログ”. リクルート株式会社 (2020年1月22日). 2020年1月22日閲覧。
- ^ Honda Announces Pricing for All-New 2011 Odyssey
- ^ デアゴスティーニジャパン週刊日本の名車第92号13ページより。
- ^ 新型「オデッセイ」をホームページで先行公開 - Honda ニュースリリース 2013年9月26日
- ^ 新型上級ミニバン「オデッセイ」「オデッセイ アブソルート」を発売 - Honda ニュースリリース 2013年10月31日
- ^ “Hondaの新価値MPVコンセプトモデル「Concept M」を2013年上海モーターショーで世界初公開”. 本田技研工業ニュースリリース (2013年4月20日). 2015年1月14日閲覧。
- ^ ホンダ、新型「オデッセイ」「オデッセイ アブソルート」 Car Watch 2013年10月31日
- ^ 『「ODYSSEY(オデッセイ)」に新タイプ「G・エアロパッケージ」を追加し発売』(プレスリリース)本田技研工業、2014年5月15日 。2014年5月15日閲覧。
- ^ “领航时代,非同凡享 全新奥德赛(ODYSSEY)魅力来袭” (中国語). 広汽本田汽車 (2014年8月8日). 2015年1月14日閲覧。
- ^ 『オデッセイ 20周年特別仕様車「ABSOLUTE・20th Anniversary」を発売』(プレスリリース)2014年10月17日 。2014年10月17日閲覧。
- ^ 『「ODYSSEY(オデッセイ)」を一部改良し発売 ― 「Honda SENSING(ホンダ センシング)」を搭載 ―』(プレスリリース)本田技研工業、2015年1月22日 。2015年1月22日閲覧。
- ^ 『「ODYSSEY ABSOLUTE(オデッセイ アブソルート)」に特別仕様車を設定し発売』(プレスリリース)本田技研工業、2015年9月17日 。2015年9月17日閲覧。
- ^ 『新型上級ミニバン「ODYSSEY HYBRID(オデッセイ ハイブリッド)」をホームページで先行公開』(プレスリリース)本田技研工業、2015年12月25日 。2015年12月25日閲覧。
- ^ 『「オデッセイ」「オデッセイ アブソルート」を一部改良し発売〜新たにハイブリッドモデルを追加〜』(プレスリリース)本田技研工業、2016年2月4日 。2016年2月4日閲覧。
- ^ 『「ODYSSEY」をマイナーモデルチェンジして発売』(プレスリリース)本田技研工業、2017年11月16日 。2017年11月16日閲覧。
- ^ 『「ODYSSEY」をマイナーモデルチェンジし発売』(プレスリリース)本田技研工業、2020年11月5日 。2020年11月5日閲覧。
- ^ 『オデッセイ 環境仕様書』(PDF)(プレスリリース)本田技研工業 。2021年5月2日閲覧。
- ^ “マジかよ…… さらば超名門車オデッセイ!! 2021年内3車種販売終了でホンダ大改革の行方”. ベストカーWeb (講談社ビーシー). (2021年6月15日) 2021年6月15日閲覧。
- ^ 『2023年冬発売予定の「ODYSSEY」改良モデルをホームページで先行公開』(プレスリリース)本田技研工業株式会社、2023年4月7日 。2023年12月7日閲覧。
- ^ 『「ODYSSEY」を一部改良し発売』(プレスリリース)本田技研工業株式会社、2023年12月7日 。2023年12月7日閲覧。
- ^ 「ミニバンブームの先駆け「オデッセイ」2年ぶり復活…ホンダ初、中国生産車を国内投入」『読売新聞』、2023年4月7日。2023年4月7日閲覧。
- ^ ““黒強調”した5m超え新「オデッセイ」発表! 「ブラックエディション」11月上旬に墨市場で発売”. くるまのニュース. 2022年10月29日閲覧。
- 1 ホンダ・オデッセイとは
- 2 ホンダ・オデッセイの概要
- 3 概要
- 4 初代 RA1/2/3/4/5型(1994年 - 1999年)
- 5 2代目 RA6/7/8/9型(1999年 - 2003年)
- 6 2代目 北米仕様 RL1型(1999年 - 2004年)
- 7 3代目 RB1/2型(2003年 - 2008年)
- 8 3代目 北米仕様 RL3型(2005年 - 2010年)
- 9 4代目 RB3/4型(2008年 - 2013年)
- 10 4代目 北米仕様 RL5型(2010年 - 2017年)
- 11 5代目 RC1/2/4型(2013年 - 2022年、2023年 - )
- 12 5代目 北米仕様 RL6型(2018年 - )
- 13 車名の由来
- 14 関連項目
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