フー・ウォンツ・トゥ・ビー・ア・ミリオネア フー・ウォンツ・トゥ・ビー・ア・ミリオネアの概要

フー・ウォンツ・トゥ・ビー・ア・ミリオネア

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/10/29 08:45 UTC 版)

この番組がフォーマット輸出された国・地域

注:以下の解説文中の一部の番組用語に関しては、日本版『クイズ$ミリオネア』で使われた日本語表現を便宜的に使用している。

概要

徐々に難易度を増していく四択クイズに正解していくことで、非常に高額の賞金が得られるクイズ番組である。賞金の最大金額はイギリス・オリジナル版では100万ポンド。他の国々も百万単位が多い。日本円に換算した場合の金額は当然、その通貨の為替相場によって大きく変動する。

本番組はクリス・タラント英語版の司会によるイギリス版が起源である。キャピタルFMラジオでのクリス・タラントの朝の情報番組向けに多数のゲームを考案したデイヴィッド・ブリッグス、スティーヴ・ナイト、マイク・ホワイトヒルによって考案された番組フォーマットに基づいている。番組自体はイギリスの製作会社セラドール社英語版によって制作された。企画段階の題名は "Cash Mountain"(現ナマの山)であった。

1998年9月4日にイギリスで放送開始。クイズ番組のジャンルでは驚くべき新方式であった。一度に1人だけの解答者が挑戦し(一部のラジオのクイズと酷似)、速さよりもむしろサスペンスに重点が置かれた。クイズに解答する時間制限はなく、解答者は問題が与えられた後で、その問題に答えるか否かを決めることができる。

その後、アメリカ合衆国などを筆頭に、世界各国・各地で番組フォーマットが販売・輸出され、2012年までに119の国と地域で放送された[1]。番組における、スタジオセット・音楽・照明コンピュータの部分まで販売対象に含まれ、基本として世界的に統一されている。この世界的な権利は当初、セラドール社が保有していた。

2006年12月、セラドール社は、イギリスの番組ライブラリーとともに、番組の世界的な権利をオランダのツーウェイ・トラフィック社英語版に売却した(セラドール社にとっては、会社の構成と制作部署の売却の最初の段階という位置づけであった)。2008年には、アメリカのソニー・ピクチャーズ・エンタテイントがツーウェイ・トラフィック社を子会社化した。2011年にはソニーピクチャーズの一事業部「ビクトリー・テレビジョン」に権利が移行された[2]。このため、この時点で番組の世界的な権利は、ソニー・ピクチャーズ テレビジョンが保有することとなった。

この番組を舞台にした映画も登場している。2006年製作のフランス映画『ぼくの大切なともだち』ではフランス版の、2008年製作のイギリス映画『スラムドッグ$ミリオネア』ではインド版の当番組が舞台として登場している。『ぼくの…』ではフランス版の本物の司会者がキャスティングされ、『スラムドッグ…』ではセラドール社の映画部門「セラドール・フィルム」が制作に名を連ねている。

舞台

番組は、円形に並んだ座席に座っている観客の前で撮影される。クイズの初めに、司会者は10人[3]の解答者の氏名と出身地を紹介する。各解答者は友人や恋人、親戚(後述の「テレフォン」の参加者とは別)を連れている。彼らは観客席に座っており、彼らの喜びや興奮、不安な様子などが定期的にカメラに映し出される。


  1. ^ ソニー・ピクチャーズ・テレビジョンの大人気フォーマット番組、クイズ$ミリオネアが復活! - ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント(2012年12月)
  2. ^ ソニー・ピクチャーズ エンタテインメントが2waytraffic社と共同で日本におけるテレビフォーマット事業展開を開始”. ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント (2008年10月23日). 2013年1月29日時点のオリジナルよりアーカイブ。
  3. ^ 解答者:台湾版では5人、フィンランド版・アイスランド版では6人、アルメニア版・マケドニア共和国版・ラトビア版・ナイジェリア版では8人
  4. ^ "Fastets Finger First":イギリス版の初期とオーストラリア版の2003年度末では、四択の中から正しい答えを1つ選択する方式であった。
  5. ^ Millionaire(2012年8月11日時点のアーカイブ
  6. ^ The show that should have made me a million The Sydney Sun-Herald, 2003年3月30日
  7. ^ Birmingham Sunday Mercuryの記事, 2005年8月28日
  8. ^ Jimmy Kimmel Hosts ‘Who Wants To Be A Millionaire’ For His Two Kids And Billy Adorably Loses His Patience” (英語). Bored Panda. 2020年4月12日閲覧。
  9. ^ http://www.worldscreen.com/newscurrent.php?filename=nine090507.htm [リンク切れ]
  10. ^ 日本:オープン懸賞の限度額は2006年4月に撤廃している
  11. ^ Alex (2015年1月26日). “¿Quién quiere ser millonario? Las 7 peores respuestas de la historia!” (スペイン語). Venezuela de Ayer. 2019年9月10日閲覧。
  12. ^ 1953年以降の公式レートを使用した過去の通貨換算機能システム


「フー・ウォンツ・トゥ・ビー・ア・ミリオネア」の続きの解説一覧




固有名詞の分類

クイズ番組 バッテンマスク  THE CHAIR  フー・ウォンツ・トゥ・ビー・ア・ミリオネア  キャッシュキャブ  GSN

英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「フー・ウォンツ・トゥ・ビー・ア・ミリオネア」の関連用語

フー・ウォンツ・トゥ・ビー・ア・ミリオネアのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



フー・ウォンツ・トゥ・ビー・ア・ミリオネアのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのフー・ウォンツ・トゥ・ビー・ア・ミリオネア (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS