フクジュソウ 特徴

フクジュソウ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/27 15:44 UTC 版)

特徴

日本ではフクジュソウ(エダウチフクジュソウともいう。Adonis ramosa)、ミチノクフクジュソウ(Adonis multiflora)、キタミフクジュソウ(Adonis amurensis)、シコクフクジュソウ(Adonis shikokuensis)の4種が自生する。キタミフクジュソウの種小名である amurensis は「アムール川流域の」という意味である。

フクジュソウ(エダウチフクジュソウ)は自生地が北海道から九州にかけてであり、茎が中実であることが特徴である。

キタミフクジュソウは自生地が北海道東部に限られ、多毛であり茎が中実で、一株に1輪しか花を付けない点が特徴である。

ミチノクフクジュソウは自生地が東北から九州にかけてであり、茎が中空で、萼が花弁の半分程度であることが特徴で、他種の萼と花弁の長さは同等程度なので見分けることができる(したがって、本項テンプレート掲載の写真はミチノクフクジュソウと判断できる)。

シコクフクジュソウは自生地が四国及び九州の一部に限られ、全草無毛であることや、茎が中空であることが特徴である。

花期は早春であり、3-4cmの黄色い花を咲かせる。当初は茎が伸びず、苞に包まれた短い茎の上に花だけがつくが次第に茎や葉が伸び、キタミフクジュソウ以外はいくつかの花を咲かせる。花は花弁を使って日光を花の中心に集め、その熱で虫を誘引している。そのため、太陽光に応じて開閉する(日光が当たると開き、日が陰ると閉じる)。葉は細かく分かれる。夏になると地上部を枯らす。初春に花を咲かせ、夏までに光合成をおこない、それから春までを地下で過ごす。いずれの種も石灰岩質を好む。


  1. ^ K.Yonekura & T.Kajita. “植物和名ー学名インデックス YList”. 2021年4月16日閲覧。
  2. ^ 佐藤正幸・姉帯正樹「有毒植物フクジュソウ調理品中のシマリン残留量」(pdf)『北海道立衛生研究所報』第61巻、北海道立衛生研究所、2011年、15-19頁。 
  3. ^ 羽根田治『新装版・野外毒本:被害実例から知る日本の危険生物』山と渓谷社 2014年、ISBN 9784635500357 p.173.
  4. ^ 「令和3年枝幸町環境基本計画書」2021年(令和3年)3月発行:26ページ「枝幸町の町章」(pdfファイル) - 枝幸町HP(2024年2月28日閲覧)
  5. ^ ホーム>行政サイト>組織から探す>産業振興課>観光サイト>見る・遊ぶ>福寿草>沢底の福寿草 辰野町公式HP(2023年10月27日更新、2024年2月26日閲覧)
  6. ^ しあわせ信州>長野県魅力発信ブログ>南信州お散歩日和>南信州の観光・自然・花>阿智村花めぐり 長野県魅力発信ブログ(2013年4月2日付、2024年2月26日閲覧)
  7. ^ HOME>カテゴリ>各種施設のご案内>各種施設のご案内>観光・商業施設>福寿草の群生地 木島平村公式HP(2024年2月5日更新、2024年2月26日閲覧)
  8. ^ ホーム>福寿草の里 大豊町公式HP(2020年2月5日付、2024年2月26日閲覧)
  9. ^ ホーム>観光スポット>福寿草祭り 大豊町観光開発協会(2024年2月26日閲覧)
  10. ^ ホーム>目的から探す>観光・イベント>観光案内>春を告げる福寿草 相良村公式HP(2008年2月28日付、2024年2月26日閲覧)


「フクジュソウ」の続きの解説一覧



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「フクジュソウ」の関連用語

1
100% |||||

2
100% |||||

3
100% |||||

4
100% |||||

5
100% |||||

6
100% |||||

7
100% |||||

8
100% |||||

9
元日草 デジタル大辞泉
100% |||||

10
寿草 デジタル大辞泉
100% |||||

フクジュソウのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



フクジュソウのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのフクジュソウ (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS