ビットマップ画像
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/25 08:45 UTC 版)
画像圧縮
一般に、ビットマップ画像は画素1点について1~4バイト程度のデータ量を持つ。A4サイズで600dpi、1ドットあたり色解像度が24ビット(3バイト)の画像の場合、(8.27 inch × 600 dpi) × (11.69 inch × 600 dpi) × 3 ≒ 104×106 bytes ≒ 100メガバイト となり、かなり巨大なデータとなる[1]。
このため、ビットマップ画像を外部記憶装置にファイルとして保存する場合や、通信回線で受け渡す場合には、このデータを計算処理により圧縮しデータ量を削減する。このとき、圧縮後に元のデータを完全には再現できないものを「非可逆圧縮」、全く同じデータに戻す事ができるものを「可逆圧縮」と呼ぶ。非可逆圧縮の場合には、「人間の目で見て変化ができるだけ分からないように」という指標に基づいて情報量を減らす事ができるので高い圧縮率を得ることができる。圧縮アルゴリズムにもよるが、一般的に、可逆圧縮に比べ非可逆圧縮の圧縮率が格段に高いため、色の数が多く滑らかに変化するような写真等の画像データを保存するときのフォーマットにはJPEG等の非可逆圧縮が用いられることが多い。しかし、いわゆる「ベタ塗り」部分の多いイラストやピクセルアート(ドット絵)などの画像の場合、自然画に最適化されたJPEGでは、モスキートノイズなどによる画質の劣化が目立ちやすく圧縮率もそれほど高くないため、GIFやPNG等の可逆圧縮が用いられることが多い。GIFやPNGは可逆圧縮であるが、元画像の色数が少ない場合には実用上十分に高い圧縮率を得ることができる。なお、GIFやPNG圧縮を行う際は、圧縮率を高めるためにあらかじめ適当な方法で減色操作を行う場合が多い。
- ^ 一般的なパーソナルコンピュータのメインメモリの容量が100メガバイトを超えるようになったのは、2000年頃からのことである。
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