パリ市庁舎
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/02 03:42 UTC 版)
政治の舞台
フランス革命以来、市庁舎はいくつかの政治的事件の舞台となってきた。特に、1870年の第三共和政の宣言と、1944年8月25日のパリ解放に際し、シャルル・ド・ゴールが正面バルコニーから群衆に向けて行ったスピーチが有名である。
パリ市庁舎は、長年に渡ってジャック・シラクの『領土』であった。彼は1995年から2007年にかけてのフランス大統領であり、シラク派メンバーに与えられる違法な仕事や莫大な接待費予算といったスキャンダルの温床となった。
前市長のベルトラン・ドラノエは、社会党党員であり、同性愛であることを公表した初めてのパリ市長となった。 彼は2002年、市を挙げて行われた第1回の白夜祭(Nuit Blanche)で、長く閉じられてきた市庁舎のドアが一般に開放された当夜に、暴漢に襲われて刺された。
回復したドラノエは市庁舎利用への熱意を失うことなく、かつて市長公邸だった1400平方メートルのアパートを市職員用の保育所に改装している。
近隣
パリ市庁舎の北(左)側は、パリセーヌ川右岸を東西に走る目抜き通りのリヴォリ通りに面している。
近くにあるギャラリー・ラファイエット傘下の百貨店BHVの名は「 Bazar de l'Hôtel de Ville 」を意味しており、パリ市庁舎にちなんで名づけられている。また、サン・ジェルヴェ・エ・サン・プロテ教会は、パリ市庁舎に最も近い教会である。
パリ市庁舎前のキス
- フォト『パリ市庁舎前のキス』(1950年、ロベール・ドアノー作)
脚注
外部リンク
- ^ 市民も蜂起、パリ全市で激戦(昭和19年8月27日 毎日新聞(東京))『昭和ニュース辞典第8巻 昭和17年/昭和20年』p412 毎日コミュニケーションズ刊 1994年
- 1 パリ市庁舎とは
- 2 パリ市庁舎の概要
- 3 歴史
- 4 再建
- 5 政治の舞台
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