パラサウロロフス 特徴

パラサウロロフス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/01 00:33 UTC 版)

特徴

体長約9.5-10メートル、肩高5メートル。体重は約4トンに達したと推定される。化石はカナダのアルバータ州で発見され、1922年にカナダの古生物学者、ウィリアム・アーサー・パークスによって記載された。頭頂から後方へ伸びる鶏冠が特徴的。この鶏冠の内部にはコリトサウルスランベオサウルスなどと同様鼻腔から頭骨後方へと伸びる骨の管があり、そこから管の先端で折り返して頭骨内部へと導かれる。パラサウロロフスの場合、この骨の管は全長が1.8メートルで大人1人分に相当するが、内部構造はもっと複雑なので、実際に空気が通る道は3メートル以上に達する。この構造の目的としては、発見当初からさまざまな説が流れた。水中で呼吸するための空気だめであったり、もしくはシュノーケルだった。もちろん、タンクにしては容量が小さすぎるし、シュノーケルにしろ構造の先に穴など開いていなかったので、これらの説は恐竜が水中で暮らしていたとされていた時代の先入観が生んだものである。現在では、鼻腔内部で声を反響させることでより大きな声を出せたなどの説が主流になっている。最近の研究では、この鶏冠から遠吠えのような音を出して仲間とコミュニケーションを取ってたり、敵を威嚇する際に大きな音を立てていたことがわかっている。この鶏冠は雌より雄の方が大きく、おそらくはディスプレイなどにも使われたとされる[1]


  1. ^ a b ヘーゼル・リチャードソン、デイビッド・ノーマン(監修)『恐竜博物図鑑』出田興生(訳)、新樹社〈ネイチャー・ハンドブック〉、2005年、142頁。ISBN 4-7875-8534-7 


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