バトン (寺岡呼人の曲) 背景

バトン (寺岡呼人の曲)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/01 14:56 UTC 版)

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2013年11月9日 - 10日、寺岡呼人主催の音楽イベント『Golden Circle Vol.18 ~Yohito Teraoka 20th Anniversary Special~』を日本武道館で開催[2]。両日Mr.Children桜井和寿が出演したほか、9日にはゆず、10日には小田和正植村花菜が出演した[3][4][5][6][7]。翌週の11月13日 - 14日には大阪城ホールでも同イベントが開催され[2]、両日桜井と奥田民生が出演したほか、13日にはシークレット・ゲストとしてMr.Childrenの鈴木英哉が出演した[8][9]。本イベントの模様は、2014年1月3日にWOWOWで放送された[10]ほか、1月5日に日本テレビ系音楽番組『LIVE MONSTER』でも紹介された[11]

「バトン」は、本イベントのために制作された楽曲である[12][13]。作詞にはイベントに全日出演した桜井も参加しており、寺岡と桜井が2人で歌唱する形で初披露となった[5]。桜井が寺岡ソロの楽曲に携わるのは、2003年にリリースされた「競争はしる為にだけ生まれてきた訳じゃねぇ」以来約10年ぶりとなる。

制作・音楽性

「バトン」について、寺岡呼人は「バトンは、人の一生をグランド一周を走るリレーに例えた歌です。一周を一生懸命走った後、次の命にバトンを渡してゆく。つまずいたり、転んだりしながら、何度も起き上がってゴールを目指して、その汗まみれのバトンを繋いでいくイメージです。そのモチーフを桜井と相談して、楽曲を作りました」とコメントしている[1]

本作は、作詞を寺岡とMr.Children桜井和寿が、作曲および編曲を寺岡が担当。まず寺岡がデモテープを制作し、歌詞も8割書いたところで[14]「2番とか、もう少し詰めていく上での“アイデアないかなぁ…”」と考え、桜井に歌詞の協力を依頼した[15]。寺岡は「桜井くんには、ことあるごとに曲を作ってもらったり、詞を書いてもらったりしてるので、今回も一緒に何かやりたいということで」と語っている[16]。桜井は「人は愛情も受け継ぐけど、怒りや悲しみも受け継いでしまうこともある。でもそれも優しさに変えていく、みたいな箇所を入れるのはどう?」と提案。また、歌詞の「もしかしたら誰も待ってないかもしれない」の部分も桜井によるものである[17]。桜井は、本作が寺岡主催の音楽イベント『Golden Circle』のテーマソングのような曲だと思う、とも発言している[15]

本作ではドラムをMr.Childrenの鈴木英哉が演奏している。デモテープでは、リレーや運動会をイメージしたマーチのようなアレンジであったが、鈴木のアイデアにより現在の形になった[18]

リリース・プロモーション

CDアナログEPの2形態で発売。2014年5月10日から6月7日まで、8会場8公演に渡り開催されたライブツアー『Yohito Teraoka tour 2014 「BLOOD, SWEAT & LOVE」』の会場での限定発売となった[1]

2014年4月9日、本作の先行デジタル・ダウンロード配信が開始された[1]


  1. ^ a b c d 寺岡呼人、ミスチル桜井とのコラボによる次世代への応援歌”. 音楽ナタリー. ナターシャ (2014年4月8日). 2020年4月19日閲覧。
  2. ^ a b 呼人「Golden Circle」に桜井和寿、ゆず、民生、小田和正”. 音楽ナタリー. ナターシャ (2013年9月11日). 2024年2月1日閲覧。
  3. ^ 寺岡呼人「GC」武道館で小田、桜井、ゆずら豪華競演”. 音楽ナタリー. ナターシャ (2013年11月11日). 2024年2月1日閲覧。
  4. ^ 【イベントレポート】<Golden Circle Vol.18>@日本武道館、圧巻のコラボに「20周年おめでとう!」”. BARKS (2013年11月11日). 2024年2月1日閲覧。
  5. ^ a b 齋藤美穂 (2013年11月9日). “Golden Circle Vol.18 ~Yohito Teraoka 20th Anniversary Special~ 1日目 @ 日本武道館”. rockin'on.com. ロッキング・オン. 2024年2月1日閲覧。
  6. ^ 高橋智樹 (2013年11月10日). “Golden Circle Vol.18 ~Yohito Teraoka 20th Anniversary Special~ 2日目 @ 日本武道館”. rockin'on.com. ロッキング・オン. 2024年2月1日閲覧。
  7. ^ 寺岡呼人 (2013年11月11日). “ゴールデンサークルVol.18 日本武道館”. 寺岡呼人 オフィシャルブログ 「LONG GOOD-BYE」 Powered by Ameba. サイバーエージェント. 2024年2月1日閲覧。
  8. ^ 【イベントレポート】ミスチルならぬミステラ登場、<Golden Circle Vo.18>は怒濤のメガ・ヒット曲の応酬”. BARKS (2013年11月15日). 2024年2月1日閲覧。
  9. ^ 寺岡呼人 (2013年11月15日). “ゴールデンサークルVol.18 大阪城ホール”. 寺岡呼人 オフィシャルブログ 「LONG GOOD-BYE」 Powered by Ameba. サイバーエージェント. 2024年2月1日閲覧。
  10. ^ 寺岡呼人主宰イベント「Golden Circle」が、1/3にWOWOWライブでオンエア”. rockin'on.com. ロッキング・オン (2013年12月12日). 2024年2月1日閲覧。
  11. ^ 新春LIVE MONSTERで寺岡呼人「Golden Circle」特集”. 音楽ナタリー. ナターシャ (2013年12月30日). 2024年2月1日閲覧。
  12. ^ 奥“ボウイ”昌史 (2014年11月20日). “好奇心と錆びない想いを礎に。ミスチル桜井和寿&鈴木英哉、佐藤竹善、多保孝一らとの4年ぶりのアルバム『Baton』の制作裏話にジュンスカ、ゆずとの秘蔵エピソードまでを語る!寺岡呼人インタビュー&動画コメント”. ぴあ関西版WEB. ぴあ. 2024年2月1日閲覧。
  13. ^ 松浦靖恵 (2014年9月22日). “【インタビュー】寺岡呼人 音楽愛に満ち溢れた今の想い 繋ぎ繋がれていく“バトン”の温もり”. rankingbox. 2014年9月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年2月1日閲覧。
  14. ^ 寺岡呼人 2016, p. 5.
  15. ^ a b 小貫信昭 2016, p. 6.
  16. ^ 大橋美貴子 (2014年9月22日). “【インタビュー】寺岡呼人「オリジナル・アルバムはワールドカップごとにという感じなんです(笑)」(2ページ目)”. BARKS. 2024年2月1日閲覧。
  17. ^ 寺岡呼人 2014, p. 6.
  18. ^ 辻敦志 (2014年9月22日). “寺岡呼人「Baton」発売記念特集 寺岡呼人×桜井和寿(Mr.Children)対談 (2/4)”. 音楽ナタリー. ナターシャ. 2020年1月18日閲覧。
  19. ^ 寺岡呼人、初のインストアイベント開催&“バトン”のMV公開”. rockin'on.com. ロッキング・オン (2014年9月1日). 2021年2月6日閲覧。
  20. ^ 寺岡呼人インストアで竹善と共演、チェキ会も”. 音楽ナタリー. ナターシャ (2014年9月1日). 2024年2月1日閲覧。


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