ドウダンツツジ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/22 14:13 UTC 版)
迷信
本種は古来より有毒であると言われ続けてきた。これは比較的近年まで続いていたことであり1980年代以前の植物図鑑などには本種を有毒とする表示のある物も多数存在した。しかし、実際の中毒事例は人は元より家畜やペットなどの動物を含めても全く報告事例が無く、さらに分子科学的解析が行われても該当するような物質が全く見当たらず現在では単なる迷信であり本種は無毒であると結論付けられている。しかしツツジ科の植物には実際に有毒な植物も多く存在する。それらの中にはアセビやネジキなど本種のように白い小さな花を多数つける植物もあることから、おそらくはそれらと同列視され有毒とされたのではないかと考えられる。また一般では猛毒草であるスズランに似た花を付けることから有毒と言われるようになったのではないかとも言われているが信憑性は低い[独自研究?]。
近縁種
本種と似た同属植物にサラサドウダン(更紗満点星、学名: E. campanulatus、別名:フウリンツツジ)、カイナンサラサドウダン(学名:E. sikokianus)、ベニドウダン(学名: E. cernuus f. rubens)、アブラツツジ(学名: E. subsessilis)がある。これらは総状花序であることや、花にピンクのラインがあることから本種と区別できる。
花の色が、赤みが強いものにベニサラサドウダン(学名:E. campanulatus var. rubicundus)がある
文化
1991年2月に発見された小惑星6786には本種にちなみドウダンツツジの名が与えられているが、これの漢字表記は「満天星」の表記が採用されている。
脚注
- ^ a b 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Enkianthus perulatus (Miq.) C.K.Schneid. ドウダンツツジ(標準)”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2024年1月2日閲覧。
- ^ 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Enkianthus taiwanianus S.S.Ying ドウダンツツジ(シノニム)”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2024年1月2日閲覧。
- ^ a b c d e f g h 林将之 2008, p. 74.
- ^ a b c d e f g 鈴木庸夫・高橋冬・安延尚文 2014, p. 81
ドウダンツツジと同じ種類の言葉
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