テネシー級戦艦
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/11/20 01:32 UTC 版)
兵装
主砲
テネシー級の主砲は引き続き新開発のMark 6 1918年型 35.6 cm(50口径)砲を採用している。主砲塔は三連装砲塔だが、そこに収められた砲架は前述通りに高い仰角をかけられるように新設計されたほか、揚弾機が改正されたため、形式番号はMark 6となった。 その性能は重量635.0 kgの主砲弾を仰角15度で射距離21,950 mまで届かせる事ができる性能で、射距離14,630 mで舷側装甲226 mmを、射距離18,290 mで170 mmを貫通できる性能であった。装填機構は固定角度装填で仰角1度で装填、発射速度は竣工時は毎分1.75発であったが、後年の改装により毎分1.5発に低下した。砲身の仰角は15度・俯角4度で動力は電動モーターによる駆動であり補助に人力を必要とした。旋回角度は左右150度であった。
第二次世界大戦時、損傷修理時に新型砲塔のMark 11 1940年型 35.6 cm(50口径)砲に更新された。その性能は重量680.4 kgの主砲弾を最大仰角30度で射距離33,650mまで届かせる事ができる性能で、射距離13,716 mで舷側装甲416 mmを、射距離18,288 mで286 mmを貫通でき、射程27,432 mで甲板装甲135 mmを、射程32,004 mで甲板177 mmを貫通できる性能であった。装填機構は固定角度装填で仰角1度で装填、発射速度は竣工時は毎分1.5発であった。砲身の仰角は30度・俯角5度で動力は電動モーターによる駆動であり補助に人力を必要とした。旋回角度は左右150度であった。
副砲、その他武装など
副砲は前級に引き続きMarks 7 1910年型 12.7 cm(51口径)速射砲を採用した。その性能は重量22.7 kgの砲弾を最大仰角15度で射程14,490 mまで届かせられるこの砲を舷側ケースメイトで片舷6基で12基ずつ、甲板上に露天で2基の計14基を搭載した。砲架の俯仰能力は仰角20度・俯角15度である、旋回角度は露天で300度、ケースメイトで最大150度の旋回角度を持つが実際は上部構造物により射界に制限を受けた。砲身の俯仰・砲塔の旋回・砲弾の揚弾・装填は主に人力を必要とした。発射速度は前型の毎分6発から毎分8 - 9発へと向上した。
その他に対艦用に53.3 cm魚雷発射管を水線下に2門を装備した。
就役後の武装変換
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就役後の1916年に、対空火器として1914年型 76.2 mm(50口径)高角砲が搭載された。その性能は重量5.9 kgの砲弾を最大仰角85度で射程9,270 mまで届かせられるこの砲を単装砲架搭載した。砲架の俯仰能力は仰角85度・俯角15度である、旋回角度は露天で360度の旋回角度を持つが、ケースメイトでは旋回角に制限があった。砲身の俯仰・砲塔の旋回・砲弾の揚弾・装填は主に人力を必要とした。発射速度は毎分15 - 20発である。
- ^ 学研, p.124
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