タイムクライシス2 システム

タイムクライシス2

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/18 21:20 UTC 版)

システム

システムはシリーズで恒例の「敵と撃ち合う状態」と「物陰に隠れる状態」を任意に使い分けながら進むといった[1]「撃って隠れる」が採用されている。制限時間が設けられており、制限時間が無くなると前作ではゲームオーバーとなっていたが、今作ではダメージを受ける(ライフを1つ失う)ように変更されている。

また、シリーズとしてだけでなく、国内におけるガンシューティングゲームとしては初めて筐体二台同士の通信に対応し、これにより2人協力プレイが可能になった(従来通り、1人での単独プレイも可能。なお、スコアランキングは1人単独と2人協力とでそれぞれ別々に集計される)。これに伴い、筐体は前作同様のシングル筐体だけでなく、二台が連結されて一組となった状態のタイプも発売された(前者は小型モニターのSDのみ、後者はSDと大型プロジェクターを採用したDX筐体が存在)。この仕様はシリーズのほとんど続編にも受け継がれていく[注 1]。シリーズで筐体同士の通信による2人協力プレイに対応した作品でシングル筐体が発売されたのは本作が唯一である。

前作の時間制に替わり今作から得点制が導入され、連続ヒットを狙うと入手できる得点が増えるようになった。弾を命中させてから0.83秒以内に次の弾を命中させると、基本得点とは別に連続ヒットボーナスを獲得できる。ボーナス得点は連続ヒットを続けるほど高くなり、9連続ヒット以降は300~2000点まで上がる。弾を1発も外さずに命中させ続けると、10発目ごとに、基本得点とは別にノーミスヒットボーナスを獲得できる。ノーミスヒットボーナスは10発ごとに500点づつ高くなるが100発目の5000点以降は高くならない。ボスや乗り物を除く敵に弾を1発命中させたあと、敵が倒れるまでの間に、2発の弾を続けてヒットさせる"追い打ちシステム"はスコアを稼ぐことの他に、より早く敵を仕留めるメリットがある[2]

武器は装弾数9発のハンドガンのみだが、ステージの分岐方向によっては装弾数無限のサブマシンガンを使う場面がある。

また、今作からプレイヤーに命中する弾が発射された時は、マズルフラッシュ(銃口の火花)や弾丸が赤く光るようになっている。


注釈

  1. ^ 1人専用の『クライシスゾーン』と、2人協力プレイが可能だが通信仕様ではなく1台だけで可能な『レイジングストーム』は除く。
  2. ^ PS2版では樽を撃つと中から林檎や梨などの果物が飛び出て散らかる演出が追加されている。
  3. ^ 公式設定では「45VSSEスペシャル」という架空の45口径の特殊弾頭を使用している。アーケード版ではプロトタイプモデルの”フェーズII”、PS2版ではAN/PEQ-6 LAMを装着した市販モデルとなっているが、実銃のMARK 23にシルバースライドモデルは存在しない。
  4. ^ このため彼女自身もそれなりの戦闘能力を有していることがわかるが、当の彼女自身がアーケード版同様にVSSE本部にエージェントの派遣を要請していたことから、この時点での彼女は「自分単独で乗り切るのは困難な状況である」と判断していた様子。
  5. ^ 公式設定では10mm鉄鋼弾を使用するNDI社開発のサブマシンガンとなっている。
  6. ^ PS2版ではミサイルを振回す速度がアーケード版より大幅に早くなっている。
  7. ^ 公式サイトでは本名と誤記されている。
  8. ^ ただし、時間が経つとワイルド・ドッグ本人も得点兵も逃げる。
  9. ^ この際VSSEエージェントたちからは“そうかな”“違うな”と否定されている。
  10. ^ 隠しルートの黄兵は2人プレイ時は普通の青兵などになっている。
  11. ^ 原則として、2人プレイ時における1P(キース)ルートが左、2P(ロバート)ルートが右となる。
  12. ^ 2人プレイ時は青兵または隊長兵になる。
  13. ^ 背中には通信衛星用キットを装備している。
  14. ^ なお、正式稼動前に作成されたアーケード版公式サイトの画像では、ステージ1で紺の戦闘服の隊長兵が写っており、開発時のラフイラストにおいては、前作の隊長兵や今作の一般兵(茶)に似た焦げ茶色に着色されている。
  15. ^ 形状はマチェテに近い。
  16. ^ 開発時のラフイラストにおいては、ベージュに着色されている。
  17. ^ 外見は隊長兵で、アーケード版では昼間にもかかわらず、開発時の隊長兵と同じ紺の戦闘服(正式稼動版でのステージ3用と同一)を着用している。
  18. ^ PS2版では黄色兵が操縦している。ただしパイロットに撃ち込んで倒しても通常の黄色兵とは違い、5000点のボーナスが発生するわけではない。
  19. ^ あくまでも乗り込んで戦うだけで、搭載のミサイルランチャーをこちらが使えるわけではない。
  20. ^ 「Technology and service from underground to space. High Quality and relieve our fatigue.」と書かれている。
  21. ^ リチャード・ミラーが着用している黒い皮ジャケットに描かれているものと同一。
  22. ^ 420psを発生させる、2,500ccV型6気筒ツインターボ。実車のGTブローニュモデルの2,842cc水冷V型6気筒の193psから大幅なチューンアップが施されている。
  23. ^ 後期以降(品番がSCPH-50000以降)の本体ではiLINK端子が搭載されていないため不可能。

出典

  1. ^ a b c 『電撃PlayStation Vol.188』メディアワークス、2001年9月28日、218頁。 
  2. ^ 電撃PlayStation Vol.200』メディアワークス、2002年2月22日、295頁。 
  3. ^ キース・マーティン AC版公式サイト
  4. ^ ロバート・バクスター AC版公式サイト
  5. ^ エクストラゲームス”. タイムクライシス2 PS2版公式サイト. バンダイナムコエンターテインメント. 2017年9月9日閲覧。






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