ゼロ・トレランス方式 日本での導入

ゼロ・トレランス方式

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/19 15:02 UTC 版)

日本での導入

  • 「命を大切にする教育」については、1997年神戸市須磨区における「神戸連続児童殺傷事件」以降、全国各地において積極的な取組が行われてきた。しかし、2004年6月の長崎県佐世保市の「佐世保小6女児同級生殺害事件」、7月6日、新潟県三条市の小学校6年生の男子児童が同学年の男子児童から包丁で切りつけられるという事件、7月22日の富山県福光町の女子高校生2人組による殺人未遂事件、2005年山口県光市山口県立光高等学校での男子生徒による「爆発物教室投げ込み事件」など子供による重大事件の相次ぐ発生は、社会全体に大きな衝撃を与え、「学校教育においては教育の原点に立ち返った早急かつ根本的な対応が求められている状況にある」として文部科学省が「児童生徒問題行動プロジェクトチーム」を始動。2006年春にまとめた新たな防止策に「ゼロ・トレランス方式の調査研究」を盛り込み、教育現場への導入の是非を検討している。
  • 広島県議会でも2004年9月に県内の公立学校への導入が議論された。
  • 大阪市教育委員会は、生徒間や教員への暴力行為の増加等の問題を踏まえてゼロ・トレランス方式の導入を検討している[5]
  • 岡山学芸館高等学校は、生徒たちに「義務」と「責任」を理解させるためとして、ゼロ・トレランス方式を公式に導入している[6]

参考文献

  • 加藤十八 『アメリカの事例から学ぶ学校再生の決めて - ゼロトレランスが学校を建て直した』 学事出版、2000年、ISBN 4761907088
  • 加藤十八 『ゼロトレランス - 規範意識をどう育てるか』 学事出版、2006年、ISBN 4761912928
  • 嶋崎政男 『生徒指導の新しい視座 - ゼロトレランスで学校は何をすべきか』 2007年。

関連項目


  1. ^ Dark poetry doesn’t equal criminal threat(2007年7月14日時点のアーカイブ
  2. ^ California Supreme Court to rule on poetic threats(2005年4月29日時点のアーカイブ
  3. ^ Student Arrested After Cutting Food With Knife(2007年12月16日時点のアーカイブ
  4. ^ Charges Dropped Against Girl Who Brought Steak Knife to School[リンク切れ]
  5. ^ http://polls.dailynews.yahoo.co.jp/domestic/11561/result#t_p Yahoo!意識調査「生徒の問題行動に厳罰方式導入、どう思う?」
  6. ^ ゼロトレランスと責任教育 - 岡山学芸館高等学校


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