ギャラクシーエンジェルの登場人物
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/02/23 15:32 UTC 版)
正統トランスバール皇国軍
エオニア・トランスバール
声:三木眞一郎
正統トランスバール皇国軍のリーダーで第14代皇王。12代皇王は彼の実父であり、本来はエオニアが王位継承者であったのだが、エオニアが幼いころに皇王が崩御したため、皇王の実弟であるジェラール・トランスバールが13代目の皇王になった。その後、ジェラールは自分の実子を王位継承者としたため、エオニアは廃皇子となってしまった。皇国暦407年に皇権の正統化を名目としてクーデターを起こし、その際に白き月の力を狙ったため、クーデターの鎮圧後、禁忌に触れたという罪状ですべての権限を剥奪され、皇国領外への追放処分となった。その5年後の皇国暦412年、黒き月と無人艦隊を率いて再度中央へ侵攻し、皇都を壊滅に追い込み、当時の皇族や一部の高官、貴族を処刑にした。皇王になってからもそのカリスマ性から皇国軍だった人間を裏切らせたりもし、自分に反旗を翻そうとしている人間を排除している。白き月の力を手に入れるために、結界を解く鍵となっているシヴァを狙いエルシオールを狙ってくる。冷徹な性格だが、追放される前から共に戦ってきたシェリーの死を悲しんでいた。
エオニア自身はトランスバールの発展のための挙兵と信じていたが、実は白き月と融合するために黒き月に操られていただけだった。最終決戦でクロノ・ブレイク・キャノンにより自分の旗艦ごと消滅した。
彼が行ったクーデターは、後に「エオニア戦役」と呼ばれるようになる。
搭乗旗艦は「エオニア旗艦ゼル」。
年齢:26歳、身長:196cm
ノア(インターフェイス)
声:谷井あすか
黒き月の管理者・ノアがコールドスリープにより自らの生命を維持させている間、外部とのコンタクトを担当するアンドロイド。外見は本人と瓜二つであるが、行動プログラムに欠陥があるためか、黒き月の目的である「人間が関与しない形での最強の兵器体系を構築する」に忠実になりすぎてしまい、本来守るべきである人間達をも利用してその目的を達成しようとした。その結果、エオニアを利用しエオニア戦役を勃発させ、惑星ロームと衛星都市ファーゴを壊滅に追い込んだ上に、多くの罪のない人々の命すらも奪ってしまう。
コミック版ではちとせを拉致した後「プログラム」を刷り込み、エルシオールに潜入させ、決戦直前にシヴァを黒き月に連行しようとしたが、ちとせ本人の意思とプログラムの衝突によりプログラムにバグが生じ、結果的にちとせはその計画に巻き込まれ負傷したタクトを連れてきてしまう。しかし、ノアはそれすらも利用し、タクトを治療すると共にちとせ同様「プログラム」を刷り込ませ、最終決戦時に盾として利用しようとした。
エオニア戦役最終局面においてクロノ・ブレイク・キャノンの第2次発射により黒き月の大部分と共に消滅した。
シェリー・ブリストル
声:沢海陽子
エオニアが辺境の地に飛ばされる前からの部下で、エオニアが最も信頼している人物。エオニアに対して忠誠を誓っており、自ら前線に赴いてエルシオールと対峙してくる。左頬に皇王ジェラールに撃たれたときに出来た切り傷がある。コミック版ではシェリーはこの顔の傷を忠誠の証だと言っている。
エルシオールを破壊するために戦いを挑んだが敗れることになる。その際エルシオールに特攻するが、エルシオールに衝突する寸前に撃墜される。
コミック版のおまけ漫画では、ボロボロになりつつも辛うじて生きていた彼女が描かれている。
搭乗戦艦は「バレル級戦艦バージン・オーク」(ゲーム版ではステノ級高速戦艦というタイプの艦で艦名不明)。無印ではかなり厄介な敵である。
ヘル・ハウンズ隊
エオニアに雇われた5人の傭兵部隊。全員がそれぞれのエンジェル隊メンバーに固執している。ゲーム版に出てくるときはわりとコミカルに描かれているが、実力も高く情報網も半端ではない。各隊員については下記参照。
使用機は序盤がシルス高速戦闘機、中盤以降はダークエンジェル。また小説版によるとケルベロスという名称の戦艦(突撃艦と言う説も)を所持している。
エンジェル隊とは良くも悪くもライバル同士であったが、最後はノア(インターフェイス)の手でダークエンジェルにコアパーツとして同化させられてしまう。
カミュ・O・ラフロイグ
「カミュ」はコニャックメーカーのカミユ(CAMUS)、「O・ラフロイグ」は有名なウィスキー会社ラフロイグの上級ウィスキーより。
声:石田彰
エオニアに雇われた傭兵部隊、ヘル・ハウンズ隊のリーダー。ミルフィーユに関わってきており、彼女の恥ずかしい過去を暴露し、彼女のことを「マイハニー」或いは「ミルフィー」と呼んでくる。もちろんミルフィーユは彼のことを嫌っている。コミック版ではさらに初対面の宣戦布告時にミルフィーユが恐怖心を抱くほどのプレッシャーをかけたりもした。ゲームではコメディリリーフのような面もあるが、コミック版の方ではミルフィーユへの愛が妄執の次元に達していて、ミルフィーユを自分の手で殺そうとつけ狙う。ナルシストでなぜかいつも薔薇を持っているが、クロミエ曰く「エルシオールの施設でも宇宙薔薇は作れない」ため、カミュがどこから薔薇を持ってきているかは謎である。ゲームにおいてはミルフィーユルートのタクトに対していい感情は持っていないが、コミック版に於いては、最初から相手にしていない。ゲーム版とコミック版では彼らヘル・ハウンズの戦闘技能が違い、ゲームではエンジェル隊が機体性能などの兼ね合いで互角以上で戦える物が、コミック版は後半戦まで一方的な苦戦を強いられるほどの強敵になっている。
ギネス・スタウト
「ギネス」はビール会社のギネス、「スタウト」はビールのスタウトより。
声:檜山修之
傭兵部隊、ヘル・ハウンズ隊のメンバー。蘭花に関わりを持っており、蘭花を一方的にライバル視して襲ってくる。無論蘭花はライバルと認めていない(ただし、ギネスの技量を認める描写は小説版にある)。頭の方はかなり悪く、特に算数や数学が苦手らしい。暑苦しい。額に十字の傷がある。
いつも、「うおぉぉぉぉっ!」「燃えてきたぜえぇぇぇぇぇ!」と絶叫している。
リセルヴァ・キアンティ
「リセルヴァ」「キアンティ」はともにイタリアの赤ワイン。
声:浅川悠
傭兵部隊、ヘル・ハウンズ隊のメンバー。自称、元名門貴族(ただし、真偽不明)で、お金持ちを嫌うので、ミントによく口出ししてくる(「成り上がり」など)が、逆にミントに言い包められている。コミック版ではミントに虫呼ばわりされ激怒したことも。プライドが高く、いずれエオニアを追い落として自分がトランスバール皇国の実権を握ろうと考える野心家でもある。
レッド・アイ
「レッド・アイ」はトマトジュースにビールを混ぜたカクテル。詳しくはレッド・アイで。
声:櫻井孝宏
傭兵部隊、ヘル・ハウンズ隊のメンバー。フォルテに関わりを持っている。普段から無口で用件だけしか言わない。また、顔から胸あたりまで切られたような傷がある。合理主義で、不利だと思えば戦える状態でも引く冷静さを持っているが、フォルテに対しては敵愾心を隠さないところがある。 レッド・アイは本名ではないらしいが、事実は謎。
ベルモット・マティン
「ベルモット」はリキュールの一種。詳しくはベルモットで。また、「マティン」はそのベルモットを用いたカクテル「マティーニ」からか。
声:矢部雅史
傭兵部隊、ヘル・ハウンズ隊のメンバーでマスコット的な存在。ヴァニラに関わりを持っており、初対面時は「補給も修理も出来ない内に叩き潰してやるぜ」と強気だったが、ゲーム中でベルモットにヴァニラが撃墜されることはまず無い。ヴァニラとは対照的によくしゃべり、敗走する時もやかましいため、ヴァニラは「…いつもと同じパターン。」「あなたの方がうるさい…」と、大人しい彼女にしては珍しく、きつい一言を浴びせたこともある。
ぐるぐる渦巻きの分厚い眼鏡をかけており、どう見ても眼鏡の方が目立っているのだが、チャームポイントはハチマキらしい。元々メカニック担当だったが、奇襲を受けた際敵を全滅させた功績から戦闘員となる。そのためコミック版ではプローブを操っている。若干戦闘をゲームのように楽しんでいる節あり。
ルル・ガーデン
シェリーの部下。レゾムが敬語を使っているところからかなり地位は高いと思われる。上官であるシェリーとは仲が悪く、いずれは自分がエオニアの側近になろうとたくらんでいる。タクト達を罠にはめてシヴァ皇子を手に入れようとしたが、失敗している。タクトに対していつか借りを返すと言っていたが、結局再登場せず借りを返せないままであった。度が強い丸メガネをかけている。コミック版のおまけ漫画でシェリーを馬鹿にしたため飛び蹴りを食らった。
コミック版のみに登場するオリジナルキャラクター。
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