ウェルチのt検定 ウェルチのt検定の概要

ウェルチのt検定

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/28 00:54 UTC 版)

ウェルチのt検定は統計量tを以下の式によって定義する。

はそれぞれth標本平均不偏分散サンプルサイズである。スチューデントのt検定とは異なり、分母は推定された合併分散に基づかない。

この推定分散と関連した自由度は、ウェルチ-サタスウェイトの式を用いて近似される。

ここでであり、自由度はth推定分散と関連している。この自由度の式は、Welch (1938)[2] の式(9)に見られる。

統計検定

tおよびが計算されると、これらの統計量は、「2つの母集団の平均は等しい」(両側検定)という帰無仮説あるいは「母集団の一方の平均がもう一方よりも大きいあるいは等しい」(片側検定)という帰無仮説を検定するためにt分布と共に用いることができる。具体的には、この検定によって得られるpは、帰無仮説を棄却あるいは採択するための十分な証拠を与える。


  1. ^ Welch, B. L. (1947). “The generalization of "Student's" problem when several different population variances are involved”. Biometrika 34 (1–2): 28–35. doi:10.1093/biomet/34.1-2.28. MR19277. 
  2. ^ Welch, B. L. (1938). “The significance of the difference between two means when the population variances are unequal”. Biometrika 29 (3–4): 350–362. doi:10.1093/biomet/29.3-4.350. http://www.stat.cmu.edu/~fienberg/Statistics36-756/Welch-Biometrika-1937.pdf. 


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