ゆるキャン△ (テレビドラマ) 登場人物

ゆるキャン△ (テレビドラマ)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/24 20:37 UTC 版)

登場人物

劇中に登場する観光地・宿泊地

本作品では山梨・長野・静岡に実在する様々な観光地・宿泊地が登場している。

スタッフ

主題歌

「瞬きもせずに」
H△Gによる第1期のオープニングテーマ。
「Replay」
LONGMANによる第1期の主題歌(エンディングテーマ)。
「Hello Youth」
LONGMANによるスペシャルおよび第2期の主題歌(オープニングテーマ)。
「わすれものをしないように」
門脇更紗によるスペシャルおよび第2期のエンディングテーマ[10]

製作

企画・撮影

本栖高校の撮影ロケ地となった旧身延町立下部中学校。アニメではデザインの異なる建物であったが、テレビドラマは同じ場所にある実際の廃校舎が使用されている。
実写版ロケに使用された甲府市のアウトドアショップ『ELK』。

製作に当たってテレビ東京プロデューサーの藤野慎也は「実写化なりのオリジナル表現にも挑戦しつつ、可能な限り原作コミックを忠実に再現したい」と考えていたことを明かしている。そのため、ロケーションに当たってはテレビアニメ版同様に富士の国やまなしフィルム・コミッションの協力を得て、モデルとなったキャンプ場7か所すべてから撮影許可を得た[11]。撮影に当たっては一ヶ所ずつロケハンを行い、どのように撮れば各キャンプ場の魅力を引き出せるのか、スタッフ間で入念に話し合ったという[12]。ただ、天候に左右されるため、例えば初日は浩庵キャンプ場でのロケを予定していたのが雪が降ったためスケジュールを大幅に修正、ふもとっぱらキャンプ場ではロケハン時には富士山からの日の出が全く見られない状況だったが撮影日当日は見事に晴れた、などのエピソードも語られている[13]

ヘッドクォーターのプロデューサー、熊谷喜一は原作を読んだ時点で「“ゆるさ”という言葉は“しなやかさ”でもあるなって感じました。5人の女子高生も、しなやかに人間関係を変化させていっていて、この“しなやかさ”こそが作品の魅力であり、面白さだな」と語り、S・D・Pプロデューサーの岩倉達哉も原作の感想として「ドラマがすごいしっかりとしていて、よくできている」とした上で、実写化の意図について「自然の中で彼女たちが見ているものには絶対に何かしらの価値があって、それを見るために面倒くさがらず、まずは動くっていうのがすごくすてきだなって感じたので、ドラマ化することで視聴者にも何か届くものがあるだろうなと思いました」、熊谷も「リンたちが不便さを楽しむ様子や、たき火を見つめる彼女たちの向こう側に、彼女たちが得ようとしている“何か”が映ればいいなって思いました」と語っている[12]

ディレクター陣やプロデューサー陣など、制作スタッフが強く意識したのはアニメ版ではなく原作の方であり、熊谷は「原作をきちんと把握して、現実のキャンプ場、実際の土地を舞台にしたリアルな場所で芝居をすると、必然的にカット割りが似てくる。原作がリアルな場所を描いているからこそ、実写のほうも必然的にそこに近づくんです」と、原作を再現することで結果として自然とアニメ版と近い画作りになったとしている[13]

企画の立ち上げに当たっては熊谷が元々キャンプが趣味というのもあり、この数年のキャンプブームを感じる中で原作漫画にたどり着き、読了後ただのキャンプものに終わっていないことやソロキャンプだけでなくグループキャンプの良さも描かれていること、リアルな場所が描かれていることが実写化に向いている題材だと考え、岩倉に相談を持ちかけた。岩倉も原作に一度触れたことがあり、熊谷からの話をきっかけに再び読み直すと「女子高生たちの心のドラマがちゃんと描かれている」と、実写化にあうと感じていた。そして岩倉はテレビ東京でやるのが一番と考え、「勇者ヨシヒコシリーズ」で組んだことのある藤野に話を持っていった[13]

藤野も自らキャンプに興味を持ち始めており、2019年5月の時点で同じくキャンプを題材としたドラマ『ひとりキャンプで食って寝る』(2019年10月 - 12月放送)の制作が始まっていたことから、「自分でもこのようなドラマをプロデュースできたら」と思っていたところに岩倉から話が来たことで渡りに船とばかりに企画を進めることになった。冬季のロケになるため放送時期も含め早期に取り組む必要があると考え、独占配信を行っているAmazonプライムビデオに直ちに声をかけたところ乗り気となったことから企画が進み、通常なら1〜2年かかるところが数ヶ月で放送が決まっていったという[13]

演技・キャスティング

演技に関しては、リン役の福原は出演が決まってから原作漫画およびテレビアニメ版を見て研究しており、これまで演じたことのないクールなキャラについて「(人気作のため)皆がリンちゃんのイメージを既に持っていると思ったので、初めは苦戦しました」[14]「探り探り演じている」[15]、と語っている他、劇中で使うテントの設営練習を繰り返すなど、キャンプ慣れしているキャラクターを再現する努力を重ねて撮影に臨んだ。福原の演技に関しては、藤野も岩倉も「地道な役作りの結果」と評している[11][13]。なでしこ役の大原もオーディションで決定し、藤野は「なかなかあの天真爛漫なキャラを演じるのって、いろんな女優さんを見たんですが、そこをブレイクスルーしてあそこまで演じきれる子はなかなかいないでしょう」と評している[11]。大原自身は「強く『この役を生きてみたい!』と思った役だったので、演じさせていただけた喜びは、すごくありました」と述べ、福原同様に人気作を演じるプレッシャーと不安があったことを明かしている[16][17]他、役作りに関して所作と声のトーンから始めており、「走り方やちょっとした動きでも、なでしこらしさを心がけている」と語っている[18]。なお、福原と大原はローティーン向け雑誌『ピチレモン』(学研パブリッシング)の専属モデル時代からの親友であり、共演作もある[14]が、藤野はプライベートでも仲が良いことを知らなかったという[11]。また福原はインタビューの中で大原と共にあおい役の箭内[19]とも共演歴があり、さらに恵那役の志田とも『ピチレモン』のモデル時代からの知己だったことを挙げて、気心の知れた共演者が多かったことが、結果的に原作のゆるい空気感再現にぴったりだったと述べている[14]。田辺桃子が演じる千明に関しては、田辺は「原作を読んだイメージを壊したくないです」と、あえてアニメを見ずに、原作だけで自分の中でイメージを膨らませて演じているという[11]

ドラマ版独自のキャスティングとしてはキャンプを趣味とするお笑い芸人がゲスト出演しており、第1期ではピン芸人のヒロシが本人役として複数回出演[20][21]、第2期の第5話では、山中湖のキャンプ場の管理人役でお笑いコンビバイきんぐ西村瑞樹が出演している。西村はゆるキャン△の出演に際して、「本当にキャンパー冥利に尽きます。撮影をしたキャンプ場ではテンション上がって実際に一泊させてもらい、とても良い思い出が出来ました」と感想を語っている[22]


  1. ^ 旧『木ドラ25』枠。2021年4月改編で時間が繰り上がり、それまでの1時00分 - 1時30分から0時30分 - 1時00分(いずれも木曜深夜)での放送になったのに伴い枠名称変更。
  2. ^ 本名は新城肇。詳細はゆるキャン△#志摩家を参照。
  3. ^ テレビ東京とは別系列である北海道テレビテレビ朝日系列)が制作。原作者のあfろが同番組のファンであることから原作漫画の時点で同番組を元にしたネタが使われており、そこからの縁でアニメ版では正式にコラボレーションを行い、同番組のディレクター陣が声優としてゲスト出演する回もある。
  4. ^ a b 北海道関東広域圏愛知県大阪府岡山県香川県福岡県(遠距離受信及びCATVによる区域外再放送は含めず)。
  5. ^ 初回のみスペシャル放送のため2時40分 - 3時10分に時間繰り下げ。





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