くまのがっこう
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/27 22:44 UTC 版)
概要
バンダイキャラクター研究所が開発したオリジナルキャラクター第1号である。2002年8月10日に第1作『くまのがっこう』を発行した[1]。以降シリーズ化され、2019年9月時点でシリーズ累計発行部数は222万部を突破している[2]。
「PICT.BOOK」の第1弾は若い女性をターゲットにした『ブルーダーとラッケ』と『フライデイズ』であったが[3]、絵本としては(そこそこ)売れたものの、バンダイとしては望む結果が出なかった。しかし、本来のターゲットであった若い女性以外に、30代の母親からも支持されていたことが判明した。そこで、続刊として30代の母親(とその子)をメインターゲットに『くまのがっこう』を発行したところ、大ヒットとなった[4]。
山の上の学校の寄宿舎で暮らす12匹のくまのこたちのなんでもないけれどあったかい1日のお話。末っ子の「ジャッキー」を中心にいろいろな物語が展開される。ジャッキーは女の子であるが、他の11匹はすべて男の子である。他にもジャッキーの妹のような存在のルルとロロやジャッキーのボーイフレンド、しろくまのデイビットや、小鳥のチッチとピッピ、牛のマオマオ、その子供の子牛のミルクなど…色んなキャラクターがいる。
キャラクター商品は現在3000アイテムを越え、売り場も拡大している。
ジャッキーの誕生日は6月24日、本名は「ジャクリーヌ・フランソワ」である。
タイアップなど
2007年からは料理教室ABCクッキングスタジオとコラボレーションした「ジャッキーズキッチン」という料理教室が展開され、2008年夏には5000人規模の子どもたちが参加するイベントとなった。
また、JALでは国内線にこのシリーズの絵本を標準搭載し、キッズマイレージカードの絵柄のキャラクターとしても使用している。
2009年1月に開催された松屋銀座店での「くまのがっこう絵本原画展」は6日間で3万人、日曜日1日で1万人が訪れた。
2010年12月には東宝系で劇場版「くまのがっこう ジャッキーとケイティ」が公開された。
阪急電鉄では2019年7月7日から2020年3月31日まで、ラッピング電車「えほんトレイン・ジャッキー号」(1000系・1300系を使用)が運行された[5][6]。 2022年4月27日からは出版20周年を記念して、スタンプラリーの開催、オリジナルヘッドマークの掲出(9000系・9300系を使用)などのイベントが開催されている[7]。
2022年12月6日には日本郵便より郵便切手が発行された[8]。
シリーズ作品
- くまのがっこう(2002年8月、ISBN 9784893092632)
- ジャッキーのパンやさん(2003年2月、ISBN 9784893092823)
- ジャッキーのじてんしゃりょこう(2003年7月、ISBN 9784893092977)
- ジャッキーのおせんたく(2004年2月、ISBN 9784893093165)
- おはようジャッキー(2004年7月、ISBN 9784893093271)
- おでかけジャッキー(2004年7月、ISBN 9784893093288)
- ジャッキーのちいさなおはなし(2005年2月、ISBN 9784893093509)
- ジャッキーのお誕生日(2005年7月、ISBN 9784893093646)
- いろいろジャッキー(2006年2月、ISBN 9784893093875)
- まんまるジャッキー(2006年2月、ISBN 9784893093882)
- ジャッキーのうんどうかい(2006年8月、ISBN 9784893094001)
- ジャッキーのいもうと(2007年2月、ISBN 9784893094100)
- ジャッキーのトマトづくり(2008年2月、ISBN 9784893094353)
- ジャッキーのたからもの(2009年1月、ISBN 9784893094582)
- ジャッキーのはつこい(2010年2月、ISBN 9784893094940)
- ジャッキーのゆめ(2012年2月、ISBN 9784893095381)
- ジャッキーのクリスマス(2012年11月、ISBN 9784893095510)
- ジャッキーのしんゆう(2013年9月、ISBN 9784893095732)
- ジャッキーつきへいく(2015年8月、ISBN 9784893096067)
- ジャッキーのしあわせ
セット
- くまのがっこうファートブックセット(2006年10月、ISBN 9784893094018)
- ^ “若手アーティストの創作活動を支援する絵本レーベルに新刊登場 PICT.BOOKシリーズ第3弾『くまのがっこう』発刊”. バンダイ. 2016年3月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2002年8月1日閲覧。
- ^ 人気絵本が屋内あそび場に「くまのがっこうあそびひろば」横浜、リセマム、2019年9月5日 17:45。
- ^ “若手アーティストの創作活動をバンダイが支援 コンテンツ発表の場を提供 絵本レーベル「PICT BOOK」シリーズ 第1弾「フライデイズ」「ブルーダーとラッケ」10月5日発売”. バンダイ. 2007年10月23日時点のオリジナルよりアーカイブ。2001年9月25日閲覧。
- ^ consumption008 「くまのがっこう」と団塊ジュニアママの不思議な関係 バンダイキャラクター研究所所長 相原博之 カルチャースタディーズ講座における講演より(2003年9月12日)、カルチャースタディーズ。[リンク切れ]
- ^ 「えほんトレイン ジャッキー号」運転
- ^ 阪急電鉄で「えほんトレイン ジャッキー号」運転 railf.jp
- ^ 『4月27日(水)〜阪急電車×くまのがっこう スタンプラリーを開催!』(プレスリリース)阪急電鉄、2022年4月22日 。2022年4月30日閲覧。
- ^ “「くまのがっこう」の切手12月6日(火)から全国一斉発売”. 日本郵便. (2022年10月5日) 2022年12月7日閲覧。
- ^ “がんばれ!ルルロロ - 【来週のルルロロ】第六話「すてきなおひめさま」”. がんばれ!ルルロロ 公式facebook (2014年5月4日). 2016年7月2日閲覧。
- ^ NHK放送アニメまとめ、アニメイト
- ^ がんばれ! ルルロロ TINY★TWIN★BEARS DVD公式サイト、フロンティアワークス
- ^ “アニメ「がんばれ!ルルロロ」2013年1月17日(木)より NHK Eテレにて放送開始決定!!”. ファンワークス. 2015年4月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年4月6日閲覧。
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