XP-72 (航空機)
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四翅プロペラを装備する試作機。
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- ^ Bodie 1974、p33。テストパイロットだったトム・ベリンジャーによると、XP-72が試験飛行中に500mph(805km/h)を超えたことは無い。試作機が使用したダッシュ13エンジンは過給されていなかったが、過給機付きのダッシュ19エンジンを搭載した場合、25000ft(7620m)で出力3650hpを発揮し(海面高度では3000hp)、同高度で最高速度504mph(811km/h)が期待された。さらにダッシュ19エンジンを改良することで、将来的には高度25000ftで出力4000hp、最高速度540mph(869km/h)を達成できると考えられていた。なお現代のリノ・エアレースでは、800km/hを超えるレシプロ機のエントリーは珍しくないため、実現不可能な目標ではないと考えられる。
- 1 XP-72 (航空機)とは
- 2 XP-72 (航空機)の概要
- 3 参考文献
- 4 外部リンク
XP-72
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「P-47 (航空機)」の記事における「XP-72」の解説
詳細は「XP-72 (航空機)」を参照 生産に至らなかった派生型のなかでも興味深いものにXP-72がある。スーパーサンダーボルトとして設計されたこの機体は、ピストンエンジン戦闘機の限界を押し広げようとするものだった。XP-72の動力は、28気筒(7×4列)のP&W製空冷星形エンジン R-4360-13 ワスプ・メジャーで、高々度出力が3,450 HP (2,570 kW)という強力なものだった。過給機の空気取入れ口を腹下に備え2機が試作され(1号機が4翅。2号機は6翅コントラ・プロペラ)、最大速度は790 km/hに達した。ドイツのV-1ミサイルに対抗させる目的で100機の発注を得たが、ジェット機の出現により開発中止となり、終戦時に退役処分となった。
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