ベロ細胞
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ベロ細胞(ベロさいぼう、英: Vero cell) はアフリカミドリザルの腎臓上皮細胞に由来する、細胞培養に使われる細胞株である[1]。HeLa細胞と並んで最もよく使われている細胞株の一つである。
- ^ a b Sheets, R. (12 May 2000). "History and Characterization of the Vero Cell Line" (PDF). the Vaccines and Related Biological Products Advisory Committee Meeting. 2009年5月11日閲覧。
- ^ 安村美博・川喜多愛朗「組織培養によるSV40の研究」『日本臨床』第21巻第6号、1963年、1201-1215頁、NAID 40018379291。
- ^ 清水文七 著、瀬野悍二・小山秀機・黒木登志夫 編『研究テーマ別 動物培養細胞マニュアル』共立出版、1993年、299-300頁。ISBN 4-320-05386-9。
- ^ a b 清水文七『ウイルスがわかる 遺伝子から読み解くその正体』講談社ブルーバックス、1996年。ISBN 4-06-257136-6。
- ^ a b “Product Description ATCC Number: CCL-81”. ATCC. 2009年5月11日閲覧。
- ^ a b 【古今東西あの出来事】ベロ細胞の誕生(1962年)感染症研究を下支え『日本経済新聞』朝刊2021年1月22日(ニュースな科学面)同日閲覧
- ^ a b c Osada N, Kohara A, Yamaji T, Hirayama N, Kasai F, Sekizuka T, Kuroda M, Hanada K (2014). “The genome landscape of the African green monkey kidney-derived Vero cell line”. DNA Research 21: 673-83. doi:10.1093/dnares/dsu029.
- ^ 厳密にいうと本数の違いは安村美博が発見したものに近いと考えられる分裂回数の少ない(115継代目)細胞起源のJCBR0111株が59本、世界の中心的な細胞バンクであるAmerican Type Cell Collection (ATCC)が配布しているVero ATCC CCL-81株(121継代目起源)が58本なので、58本が間違っているわけではない。
なお、両者の本数の違いは正常なアフリカミドリザルの染色体は60本(常染色体2本づつが29対+性染色体2本)だが、JCBR0111株は24番染色体が1本しかなく、もう一方は7番染色体に丸ごとついている(遺伝子の量は変わらない)のに対し、ATCC CCL-81株はこれに加えて25番染色体の1本も別の染色体と融合しているので見かけ上さらにもう1本少なくなっているというのが原因である。
((花田2015)4.シード細胞の選択/6.アフリカミドリザルの核型とVero細胞の核型) - ^ Haus T, Akom E, Agwanda B, Hofreiter M, Roos C, Zinner D (2013). “Mitochondrial diversity and distribution of African green monkeys (Chlorocebus gray, 1870)”. American Journal Primatology 75: 350-60. doi:10.1002/ajp.22113.
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